“民際学というのは、専門をもたない、ふつうの民衆の生き方が、そのまま研究活動になる学問である。私の生き方、私の社会的な活動そのものを私が研究する、そして、私が他人を説得できるような研究成果をまとめる。もちろん、いうのはやさしいが、実行は困難である。それにふさわしい方法を、身につけねばならないからである。…大切なのは、フィールドのなかで体験したことを、もう一度、対象化する作業である。統計的な方法も必要だろうし、コンピュータも使わなければいけない。図書館に行く必要も出てくる。しかし、何といっても大事なことは、自己のフィールドで、自分の活動の成果を記録し、それが社会的にどういう意味があるか、問い続ける作業である。”
— 中村尚司(1994)『人びとのアジア:民際学の視座から』














