先日、NHKのドキュメンタリー枠で放送された映画「ひろしま」を視聴。「ゴジラ」の前年、1953年に製作された作品だが、音楽は伊福部昭。というか、「ゴジラ」に使われたレクイエムが、この映画のメインテーマ。というか、全編、この音楽で押し切っている。伊福部さんについて、よく「楽曲の使いまわし」が指摘されるが、このレクイエムは、戦争犠牲者に対する伊福部さんの音楽表現なのだと改めて感じる。伊福部音楽が単なる「劇伴」とは一線を画すところ。ちなみに、ミニチュア造形は、成田亨と高山良策という布陣で、広島の惨状を再現した特殊効果も特撮ファンとしては見どころ。
原爆投下後の地獄絵図が延々とつづき、見ていてシンドイのだが、企画、製作はなんと日教組、監督は関川秀雄。当時「反米的」との理由で、限定公開という扱いだったそうだが、ゴジラの本多監督は、これを見ているのではないだろうか?新藤兼人の「原爆の子」(1952)と同様の原作だが、新藤版の方も音楽は伊福部昭。

















