Great Books 2.0 をどう作るか
Great Books と現代性
Great Books に現代性を持たせるにはどのような補正が必要か?
1990 年にGreat Books of the Western World自身が改訂されました。現代性に関する外部からの批評に答えたものだろうと思います。
この点に関する違ったアプローチで興味のある外部からの改善案が見つかります。
統計的なアプローチ
1960 年以降、引用分析あるいは計量書誌学という学問分野が発達したため、その観点からの提案が行われています。
学術文献のサイテーションインデックスを始めた Eugene Garfield は、学術文献のからの書籍の被引用数を評価基準として採用し、新たな Great Books の一覧を 1970−80 年代に提案した記録が残っています。
The 100 most-cited authors of 20th century literature. Can citation data forecast the Nobel Prize in Literature? 20世紀の文学で最も引用されている著者 Top 100
The 250 Most-Cited Authors in the Arts & Humanities Citation Index,1976-1983. 人文芸術分野で最も引用されている著者 Top 250
A different sort of Great-Books list: The 50 twentieth century works most cited in the Arts & Humanities Citation Index, 1976-1983. 人文芸術分野で最も引用されている出版中の書籍 Top 50。
さらに、2004年にサービスを開始した Google Scholar を使えば個人でも被引用数を調べることができ、最新のリストが共有されています。
Googleが選ぶ20世紀の名著100選 2007年
何を読もうか迷った時のために→Googleが選ぶ世界の名著120冊(2013年版)
中身を見てもらうと分かりますがこれだけで西洋文明の規範だと言われると微妙。 元の Great Books の中心概念に現代性を付与する役割ってところです。 ただし、Great Books 1990年版 に追加されたコンテンツとの比較は興味深いです。
あらためて考えてみると、わざわざ引用するまでもない自明というかありふれたというか陳腐化したものが規範ではないか。
言語の面では英仏独露西あればカバーできます。 文学は多様性の方向へ、人文芸術は英語に収斂するする方向に推移している点が興味深いです。ただし、文学の言語的多様性は英語の翻訳の存在が前提となってますね。 西洋文化の学術研究や創作の場が、西洋外に広がったら共通言語として英語を利用するようになったが、地域的な言語文化の多様性も浮き上がってきたってところか。
カリキュラムの実地経験
Great Books に基づいた教育を行っている大学が今もあります。 実地経験からどんな補足を加えているか見ることができます。
15 Colleges Successfully Keeping the Great Books Alive
同じようなテキストを使いながら、アプローチの仕方の学校間での違いが興味深いです。 カリキュラムを読むと、テキスト全体ではなく抜粋する作品もあり、授業で強調する課題が見て取れます。この叢書の使い方が参考になります。
基本的に Great Books に関する授業は英語と英語翻訳で行われているので、Polyglot 的な学習はオーバースペックなようです。 Argüelles 博士の原文で理解しようと言う提案は斬新なんですね。
セント・ジョンズ・カレッジ Annapolis Seminar Reading List 2014–2015
グテンバーグ大学 Gutenberg’s Great Books List
ブリガムヤング大学 Great Works List















