やさしいまめほんのつくりかた
春です。
まめほん、作りたくなりませんか。
作ってみましょう。
・ ・ ・
1.なかみをきめる
さて、どんななかみにしましょうか?
かわいい童話?
すてきな詩?
短歌や俳句でもいいな。 外国語のほんなんかもすてきかも。
じぶんでオリジナルを書く?
それともだれかが作ったおはなしにする?
だれかが作ったものなら、著作権はしっかりしらべておくこと。
作ったものの権利は作ったひとがもっています。
きほんは作者が亡くなられて70年たったら著作権フリーになりますが、よくわからないなら手をだしてはいけません。
古典や外国語をあつかうなら、きちんと原典にあたること。
現代語訳されたものは翻訳したひとに著作権があります。
どのさくひんが著作権フリーかよくわからないのなら、とてもすてきなウェブサイトがあります。
「青空文庫」というところです。
きちんと精査したうえで、著作権フリーとなったさくひんをたくさんテキストにおこしてくれています。
生みだされた文章をこよなくあいするあついおもいをもった有志がうんえいしてくれているのです。
ほんとうにおせわになっていますありがとうございます。
著作権保護についてのこのエントリーはなみだなしにはよめないとおもうのでみなさんぜひよみましょう。
けいさいされているさくひんをつかうときは、かならずガイドラインに目をとおしてから感謝のきもちをもってりようしましょう。
2.製本方法をきめる
なかみがきまったら、次はどんなほんのかたちにするかをきめます。
もじ数はどれくらいですか?
1ページになんもじくらいいれる?
さしえはいれる?
もじ数がすくないときは1ページのもじ数をへらすか、まきもの仕立てにして1枚紙で作るのもいいかもしれません。
もじ数がおおいのなら糸とじの製本にしましょう。
ページ数がおおくてもがんじょうに作れます。
糸とじにもいろいろあります。
ページがそこまでたくさんじゃないならえほんやノートのような全ページをかさねて折ってとじるやりかたで。
ページがたくさんでぶあつくなりそうなら数ページずつ折ったものをじゅんに糸でとじつけていくやりかたで。
和とじのほんはうすくても分厚くてもたいおうできます(ぶあついとあなをあけるのがすこしたいへんかも)。
ひょうし(ほんのいちばんそとがわ)はどうしましょうか?
あつがみをいれてかたくする?
ノートみたいにやわらかくする?
3.見た目をきめる
とじかたでだいたいのほんのかたちがきまりました。
じゃあ、たてよこはどれくらいのおおきさで作りましょうか?
たてなが?
ましかく?
さんかくやまるでもおもしろいですよ。
ちいさなまめほんですから、定型にこだわるひつようはありません。
じぶんのてのひらにのせたとき、どれくらいのおおきさでどんなかたちのほんがいいかを想像してみてください。
定規のめもりを見て「なんセンチ」とかんがえていても、じっさい立体になるとおもっていたのとちがうことはよくあります。
定規はよこにおいて、ちかくにあるふせんやめいしを手にのせてみてください。
ふせんなんこぶんくらいがいいですか?
めいしをふたつおりにしたくらい?
イメージができてきたら、よこにおいた定規でふせんやめいしをはかってかけざんわりざんをしましょう。
おおきさがきまったら、つぎは紙です。
ほんぶん(なかみがいんさつされた部分)にする紙はどんな紙?
おなじページ数でも、あつめの紙とうすめの紙ではほんじたいのあつみがかわってきます。
ひょうしの紙もいっしょにきめましょう。
色は?
てざわりは?
なかみのぶんしょうとイメージがつながるようなすてきな紙をぜんりょくでさがすのです。
4.ページわりをかんがえる
ページわりとは、なんページ目にどういうもじやえがかかれているか、というほんのなかみの構成のことです。
これはほんのかたちをきめるときに、同時進行でかんがえておきましょう。
もじ数にあわせてページ数をきめてもいいですし、作りたいあつみに合わせてページ数をきめ、ページ数に合わせてもじの配分をきめてもかまいません。
ページ数にくらべてもじがすくないのなら、さしえや見だしのページをいれてちょうせいしましょう。
5.いんさつするもじとえを作る
つぎはほんのデザインのいちばんだいじなぶぶんです。
「ほん」はそこにかかれたもじや、いんさつされたえやしゃしんをながめたりよんだりするためのものです。
あなたのつくりたいほんは、どんなもじですか?
よみやすいはっきりしたもじ?
古風なくずし字?
さらりとしたはしりがき風?
もじのおおきさは?
そのもじはなに色で刷りますか?
1色ですか?
1色でも、くろだときめつけるひつようはありません。
じぶんで作るのですから、あおだってオレンジだって、なに色でもいいのです。
ただし、ほんぶんの紙の色とのくみあわせはしっかりかんがえておきましょう。
もじがよみとりにくいくみあわせは避けないといけません。
しろっぽい紙にきいろのもじや、こい色の紙にくろいもじはやめたほうがいいでしょう。
さしえはどうしましょうか?
どんなふんいきのえでかきますか?
これもなん色で刷るかはさいしょにきめておきましょう。
それによって版を分けないといけないからです。
タイトルはふつうのもじですか?
ロゴを作ってみるのもたのしいですよ。
タイトルはたいていほんぶんのさいしょのページとひょうしにはいります。
カバーやほんのケースをつけるならそちらにも。
ぜんぶおなじ版で刷りますか?
ちがう字体にしますか?
ページわりにそってすべてのもじとえをかきおこしたら、あとはけしごむにうつしてバリバリ彫っていくだけです。
とちゅうで虚無におそわれるかもしれませんが、めげてはいけません。
コツはもじとえを交互に彫ることです。
どっちかだけだと飽きちゃうので…
6.インクを決める
もじやえを作るときに色もきめましたが、ほんにつかう紙とインクの相性はたいせつです。
じっさいにできた版にインクをつけて、ほんにつかう紙に刷ってみると、おもった発色でないことがよくあります。
スタンプインクは色のしゅるいがたくさんあるので、にたような色のインクをいくつかよういして、おもった色がでるものをさがしましょう。
どのインクをつかっても、にじんだりうらぬけしてしまったりすることがあります。
そのばあいは紙のほうをかえるしかありません。
紙もまた、ぼうだいなしゅるいがあります。
おなじ紙で、あつみをかえるだけですむばあいもあります。
できるだけ、さいしょにきめていたものにちかいものがみつかりますように。
7.製本する
ほんのかたちがきまり、インクも紙もきまって版もよういできました。
さあ、あとすこしです!
まずはきめたほんのかたちにもとづいてせっけいずをつくります。
紙は折ったり貼ったりしますから、のりしろや展開したじょうたいをかんがえながらせっけいずをかきましょう。
せっけいずができたら、それにしたがって紙を切っていきます。
のりしろのあるものはすこしくらいゆがんでもいいですが、芯になるあつがみやほんぶんの紙は0.5ミリたんいでせいかくに切りましょう。
できあがりがちがいます。
おなじおおきさのものをなんまいも切らないといけないときは、すこしおおめに切っておきましょう。
版を刷るさぎょうではほぼかくじつにミスプリがでます。
それもおりこんで紙のじゅんびをしましょう。
うらおもてのある紙や柄のある紙はようちゅういです!
どちらをおもてにするか、柄のどのぶぶんをつかうのか、よくかんがえて切らないといけません。
紙を切りおわったら、版を刷っていきます。
折ったり貼ったりするまえとあと、どちらのタイミングで刷るかはとじかたなどにもよるので、ほんの構造をかんがえながら刷りましょう。
刷ったらインクをかわかすのをわすれずに。
インクがしっかりかわいたのをたしかめて、くみたてていきます。
紙を折り、貼り、糸でとじ…
どんどん、いままでじぶんのあたまのなかにしか存在しなかったほんがかたちをあらわしはじめます。
できあがったほんをだれかに見せるとしても、いまこのじぶんの目のまえにある
「とじるまえの、ページがバラバラなすがた」
や
「ひょうしをつけるまえの、「ほんになるまであと一歩!」なすがた」
はあなただけのものです。
ぞんぶんにたのしみながら作りましょう。
・ ・ ・
おつかれさまでした!
まめほんのかんせいです!
せかいでただひとり、あなたにしか作れないほんです。
ひとりで愛でてもいいし、だれかに見てもらったり販売してもいいでしょう。
そしてねがわくば、またつぎのまめほんを作ってくれますように!
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というわけでつまびきやの総版画豆本ができるまでの工程をたどったhowto記事でした。
だいぶいろいろと端折ったんですが、それでも普段の記事の倍の長さですよ…(ひらがな多用の弊害)
ここまで茶番にお付き合いくださりありがとうございました。
よければぜひ、総版画豆本にチャレンジしてみてくださいね。
楽しいよ!
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制作活動をご支援いただけるツールとしてOFUSE箱を設置してみました。
気が向かれたらよろしくお願いします。
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