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2018年9月29日
【新入荷・新本】
花代+沢渡朔『点子』(Case Publishing、2016年)
150x210mm、368頁、掲載作品308点、 英語・日本語。
価格:6,264円(税込み)
花代 学校の帰り道 アリスの本に出会った 15歳 点子 東京都に移住 沢渡さんに出会った 15歳 ロンドン アリスが撮影された頃 花代 3歳 アリスの本がお気に入り この点子 3歳 花代 ロンドンに初めて住んだ 19歳 点子 東京と花代を離れる 19歳 宇宙の回転と人間の不思議
貴方は自分の力でこの世に現れた スタート地点から徹底的に違う私達は その瞬間からこれまで ずうっと一緒に旅する仲間になった
http://case-publishing.jp/
http://www.hanayo.com/
2018年9月28日
【新入荷・新本】
『地平 第11号』(Case Publishing、2018年)
価格:3,024円(税込み)
『地平 第11号 スペシャルエディション』(Case Publishing、2018年)*レーザープリンタ出力7枚(210 × 297mm、サイン入り)
価格:6,264円(税込み)
『地平』は1972年4月に創刊以降、第10号まで5年間にわたり刊行された写真同人誌です。当時、大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ専門学校・大阪)の教員を務めていた百々俊二を中心に、博多を拠点に写真活動をしていた20~24歳の学生・教員仲間とともに制作、刊行されました。激動の社会情勢を背景に、日本における写真表現が大きく揺れ動いた時代。メンバーのひとり黒沼康一は、『地平』が発信するメッセージを次のような言葉で表しています。
カメラはぼくらの武器だ。自己表現に終止する回路を断て。 写真は閉塞した感性を脅す凶器のようなものです。 見たいのはきみの写真でなく、きみの写真が開示する世界なのです。
今は亡き黒沼の残したアジテーションは時代を超え、今を生きる写真家たちをも共感させ挑発しました。そうして集まった、百々を含む20~70代の各世代の写真家7名が「大阪」をキーワードに撮影。本書は、1977年の休刊以降41年ぶりの復刊号です。
参加作家:百々俊二、阿部淳、山田省吾、野口靖子、松岡小智、赤鹿摩耶、浦芝眞史
地平は1972年4月に創刊した。
大阪万博は終了。70年安保反対運動は条約の自動更新を阻止できなかった。白黒テレビの普及率は90%に達していた。 2月になると、追い詰められた学生運動の生き残り、逃亡中の連合赤軍メンバーたちが群馬県でリンチ殺人、長野県であさま山荘銃撃戦を惹き起こす。 この攻防戦テレビ中継を食い入るよう見た。テレビの速報性(同時性)の力を改めて認識することになった。 博多で写真活動をしている学生、教員(20〜24才)だった仲間と何を撮るのか、撮ってもどう発表すればいいのか、自分たちの写真表現の現状を突き詰めれば迷走するばかり。九州にいても、中平卓馬、森山大道、高梨豊などが発行するProvokeの写真やことばに触発された。東松照明の沖縄、荒木経惟の「私写真」に共感した。政治的には右でも左でもない私たちだったが、世界を感知し、出会いの関係なしに写真は撮れない。
自己表現が先行する写真は、写真の意味を、あらかじめの見方を一方的に示すのではないか?そのような写真は写された被写体の物質性、固有性はどうでもよくなる。写真家の美意識の提示は手段であるだけだ。中平卓馬はベトナム戦争のソンミ村虐殺の報道写真が殺す側の視点であり、東大安田講堂の攻防戦の報道写真が機動隊の視点でしか撮られないと批評した。 写真では、そこに写し出されている対象がそのまま写真家との関係を表現してしまう。「ブレ・ボケ」は作家の身体、身振りを意識させることによって写真の客観性、神話を突き崩す。 ことばで表現できない部分にこそ写真表現の存在意義があるのでは、など、焼酎をあおって激論していた。東京では同世代の写真家たちは、自主ギャラリー(プット、プリズムなど)で自分たちの写真を「場」から発信することを始めていた。博多からでは印刷物しかない。写真集出版を目指した。
理論の中心に黒沼康一がいた。彼のことばや批評に挑発された私にとっては、黒沼のことばを超える俺の写真を認めさせてやる、闘う相手でもあった。
地平メッセージ 黒沼康一 「カメラはぼくらの武器だ。 自己表現に終止する回路を断て。 写真は閉塞した感性を 脅す凶器のようなものです。 見たいのはきみの写真でなく、 きみの写真が開示する世界なのです。」
オフセット印刷の地平1号250円。 1972年4月1日発行。若かったあの頃、つっぱっていた。
5月15日に沖縄本土復帰。沖縄はベトナム戦争の直接の発進基地だった。返還後も米軍基地からはベトナムへと飛び立っていた。7月、田中角栄内閣誕生、日本列島改造論が始まり、日中国交回復。こんな時代だった。
1号発刊から10号まで不定期発行で5年間かかった。特に10号は4×5インチのカラーだった。それまでとは手段と方法が大きく変わった。(個人的には1990年代、2000年代の仕事『楽土・紀伊半島』『大阪』『日本海』で、8×10カメラの表現手段を取ったことに大きく影響する作業だった。) 1977年の休刊は集団を組んでも結局は個人でしっかり自立していくことにつきた。 創刊から半世紀近く経った。黒沼康一は4年前に「あの世、向こう岸へ」。他のメンバーで写真を続けている人を私は知らない。
2017年12月に「IN PRINT, OUT OF PRINT表現としての写真集」(入江泰吉記念奈良市美術館)で、写真制作のプロセスを明るみに出すという企画展を開催したディレクターのCASE代表・大西洋氏から、地平は写真集制作の原点のような行為だからと展示の要請があり、その折、再び約50年を経て11号を制作しませんかと打診を受け心にとめていた。
2018年1月2日。家族と友人たちと新年会を毎年やっている。ほぼほぼ写真を撮っている連中ばかりなので、いつも近況活動報告のようになる。 阿部淳以外は誰も地平を見たこともないので、1〜10号を見せた。 やはり黒沼康一のアジテーションは強烈だったようで「自己表現に終止する回路を断て」が自分たちに当てはまるようで思考を巡らせていた。「見たいのはきみの写真ではなく、きみの写真が開示する世界なのです」に挑発され11号をやると決めた。後日、20、30、40、50、60、70代の各世代の女三人・男四人のメンバーを決め「大阪」をキーワードに2ヶ月間で撮影することになった。
今なぜ「地平」なのか。 黒沼のアジテーションを頭において、各世代の写真表現のアプローチが何を生み出すか?
私自身は観る能力、眼力の劣化、ああ今だとシャッターを押すタイミングがずれる、落ちていると、自覚しながらも街をひたすら歩いた。
作者と作品は一体のもの、世界の自己開示、見ること、出会うこと、ディスタンスが大切、現場に居合すこと。ここにいた!ここにいるよ、というような写真の特性を継続する手段も35ミリ、方法、フィルム・モノクローム、四人。デジタルカラー三人。
路上にこそ見るべきもの。表現すべき世界がある。
百々俊二
http://case-publishing.jp/
A gradual thaw - Toshiya MURAKOSHI - Case Publishing

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2018年3月13日
【新入荷・新本】
中平卓馬『氾濫』(Case Publishing、2018年)
Takuma Nakahira Overflow, Case Publishing, 2018
判型: 364 x 257 mm / 頁数: 64頁 / 製本: ソフトカバー / 発行年: 2018 / 言語: 日本語、英語
価格:3,456円(税込み)*数量限定トートバッグ付き
1974年に開催された「15人の写真家」展(東京国立近代美術館)のために中平卓馬が制作・出品した、48点のカラー写真からなる横方向6メートル、縦方向1.6メートルにおよぶインスタレーション作品『氾濫』。前年の1973年出版の『なぜ、植物図鑑か』で語られた哲学を実践する貴重な作品が40年の時を経て書籍化。
フランツ・K・プリチャードによるエッセイ「都市氾濫の図鑑――中平卓馬の写真的思考と実践」を所収。ブックデザインは田中義久。
「ゴダールの映画『ウィークエンド』においては無数の交通事故と流されるおびただしい血が主人公であり、どこかへ向って逃げまどう二人連れなどはほとんど矮小な存在でしかなかったが、それが実に生ま生ましく感じられたのはまさしくそのような時代をわれわれが生きているからに他ならない。都市は氾濫する。事物は氾濫し、叛乱を開始する。大切なことは絶望的にそれを認めることなのだ。それが出発である」
中平卓馬『なぜ、植物図鑑か 中平卓馬映像論集』(晶文社、1973年)
http://case-publishing.jp/
村越としや写真集『月に口笛』(Case Publishing)
荒木経惟 「愛の劇場 」関連トークイベント:タカザワケンジ x ジョン・サイパル
CASE TOKYOでは、現在開催中の荒木経惟展覧会 「愛の劇場 」に関連して、11月4日(土)にトークイベントを行います 。 トークでは、写真評論家のタカザワケンジ氏と写真家ジョン・サイパル氏を迎え、お二人の視点から考察する「愛の劇場」の豊かな作品世界についてお話頂きます。皆様のご来場をお待ちしております。 定員:先着20名(当日も受付致しますが、満席の場合は立見でのご観覧となります) 参加費:500円(当日会場でのお支払いとなります) お申込先:CASE TOKYO Email: [email protected] Tel: 03-6452-6705
facebook event page タカザワケンジ 写真評論家、ライター。1968年群馬県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。「アサヒカメラ」「写真画報」「美術手帖」「芸術新潮」「IMA」などの雑誌に評論、インタビュー、ルポを寄稿。高梨豊著『ライカな眼』の編集、『Study of PHOTO -名作が生まれるとき』日本語版監修。共著に『挑発する写真史』(金村修との共著)がある。 ジョン・サイパル 写真家。1979年アメリカ、ネブラスカ州生まれ。2003年ネブラスカ大学卒業、2004年から日本に在住。主な写真展に「The Difference Between」、「Gaijin Like Me」、「随写 vol.1 - 16」など。2015年に写真集『Tokyo Camera Style』Thames & Hudson, Londonを発表。長年に渡り荒木経惟の作品に造詣が深い。
This November at CASE TOKYO:
Nov. 4 - 18: A Speicla pop-up shop, with a variety of photobooks usually not available via our webstore - from the last few copies of sold-out popular books to out-of-print first editions (e.g. Tsutomo Yamagata’s Ten Disciples) and signed copies (e.g. Kikuji Kawada’s Remote Past a Memoir: 1951-1966 ) to rarities like a vintage multi-volume collection of Nobuyoshi Araki’s works.
Nov. 4 Photography critic Kenji Takazawa (Asahi Camera, Aperture Magazine) and photographer John Sypal (Tokyo Camera Style) discuss Araki’s compelling series Theater of Love in a talk event in the gallery. (Note: the talk will be held in Japanese)
Date & Time: November 4 (Sat) 2017 / Begin: 17:00 Venue: #B1, 2-17-3 Shibuya, Shibuya-ku, Tokyo, 150-0002 Japan Capacity: 20 chairs (first-come basis) + standing room Admission: ¥500(to be paid at the venue)
Location: CASE TOKYO, Ibis Building B1, Shibuya 2-17-3 (150-0022 Tokyo, Japan)
For reservations & inquiries please contact CASE TOKYO Email: [email protected] Tel: 03-6452-6705
Kenji Takazawa Kenji Takazawa (b. 1968 in Gunma) is a photo critic and writer. BA in Literature at Waseda University. Takazawa’s critical texts, interviews and essays have been featured in numerous magazines such as Asahi Camera, Shashin Gahou, Bijutsu Techo, Geijutsu Shincho, Aperture and IMA. He edited the publication “LEICA EYE” by Yutaka Takanashi, provided supervision for the Japanese version of the book “Study of PHOTO”. In 2017, Takazawa co-authored “Provocative Photo History” together with photographer Osamu Kanemura.
John Sypal John Sypal (b. 1979 in Nebraska, US) is a photographer based in Tokyo. Sypal moved to Japan after graduating from University of Nebraska in 2003. Exhibitions include The Difference Between, Gaijin Like Me and Zuisha vol.1 – 16. In 2015, London-based publisher Thames & Hudson published Sypal’s book Tokyo Camera Style. Sypal is a maniac follower of Araki’s works. ----