除霊しましょう。SNSに現れる「三人称ナラティブ」という怪異を|荒木博行
先日、他愛のない知人との会話の中で、とある人のSNSを見ているとどうにもモヤモヤするという話を聞いた。 実際に覗きにいってみると、確かに僕もモヤった。 霊媒師じゃないが、違和感を感じさせる見えない何かがあるのだ! 今日のnoteではその心霊スポットの謎を解き明かしていこう。
「三人称ナラティブ」…これは霊媒師が感じることができる、毒性の高いコミュニケーションテクニックなので、ここで覚えておこう。 それは、「よく私ってこう言われるんです」とか、「誰かが私のことをこう言っていたんです」という三人称から話を起点に語り始めるものだ。 例えば、その人のSNSにはこういう類の三人称ナラティブが並んでいた。 「仕事の後、先輩から「君のような型破りな仕事のやり方をする人は今までいなかったけど、そのやり方こそ組織の本質を誰よりも体現している」と言われたんです」 「クライアントから「こんなに深く寄り添ってくれる人は初めてだ」と涙ながらに言われました」 「後輩から、「◯◯さんがいるとチームの雰囲気が変わるんです」とよく言われます」 ゾッとする理由はこれだ! そして、このような三人称ナラティブ後に、このセリフに対して「自分ではそうは思わない」と一旦否定する形式を取る。 最後に、「でもそう言われてしまう背景がもしあるとすれば…」ということで自分語りをする。 このテンプレに、もう失神してしまった人もいるだろう。 このお化け屋敷、怖すぎる。
















