豊かな食の記憶に生かされて
我が家が「おうちご飯」を一番大切にする理由
幼い頃を振り返ると、何よりも感謝したいのは、両親が「食」に対して並々ならぬ関心と情熱を注いでくれたことです。
美味しいお店を見つけてくるのが本当に上手だった両親のおかげで、私は幼少期から、外食・中食を問わず、本物の味に触れる機会に恵まれてきました。洋食、中華、極上のお寿司、ステーキ、シーフード料理から、カレーうどん、お好み焼きやたこ焼き、小さな街のレストランやイタリアンまで。今思えば「あの時代によくこれほどのお店を見つけてきたな」と感心してしまうようなラーメンの名店、さらにはお気に入りの喫茶店や和菓子、ケーキ屋さんにいたるまで、本当にバラエティ豊かな食の経験をさせてもらいました。
それは外食だけに留まりません。厳選して買ってきてくれたお惣菜や、お弁当屋さんの仕出しも、今ではなかなか出会えないほど料理上手な方が丁寧に手作りされた、素晴らしいものばかりでした。人より何倍も、何十倍も食への探究心が高かった両親の選択眼が、私の味覚を鋭敏に育て、今も鮮明に残る「脳内ファイル」の強固な土台を作ってくれたのです。
また、母が作ってくれた家庭料理の数々も、今思えばプロ顔負けの素晴らしいものばかりでした。
クレソンを添えたボイルドエッグとツナのパスタサラダ、旨味が凝縮された鶏のにゅうめん、水炊きの後の奥深い味わいの雑炊。まだ「低温調理」という言葉が一般的でなかった時代に、母がじっくりと時間をかけて揚げてくれた、驚くほど柔らかいトンカツ。独自の工夫が詰まったちらし寿司や、贅沢に揚げ鱧をあしらったにゅうめん、専門店を凌駕するほどの一品だった中華丼。さらには、本当に信頼できるお肉屋さんを知っていたからこそ実現できた、極上の家庭焼肉。
こうした「丁寧で本物の食」の積み重ねが、現在の私の料理家としての仕事の根幹を支えています。
「家族に美味しいものを食べさせ、健康を守る」
このブレない軸を大切に重ねてきた今、家族から「これが食べたい」と言われれば、ありがたいことに脳内ファイルと舌の記憶から自然とレシピが引き出されます。プロとして培った手間暇や食材選びの経験を活かし、どのようなメニューでも「体に優しく、健やかに」仕上げることを心がけております。我が家で揚げるフライや天ぷらも、油の質や衣の軽さにこだわっているため、外食よりもずっと胃に優しく、身体が喜ぶ仕上がりになります。
一見すると、我が家の毎日の食卓は「とても豪華で、特別なもの」に見えるかもしれません。しかし実は、かける食費そのものは、一般的なご家庭の予算と決して変わりはないのです。
限られた予算のなかでも、長年の仕事を通じて培ってきた食材への知識や経験、長年の確かな目利き、 tender な手仕事、そしてほんの少しの手間と工夫を凝らすこと。それだけで、同じ食材費であっても、はるかに華やかで、驚くほど栄養たっぷりの健康的なお料理に仕上げることができます。
主人からも日々、「一般的な家庭の食費と同じ予算で、ここまで贅沢で、心も身体も元気が出る料理が作れるなんて本当にすごいことだよ」と大絶賛してもらっており、私自身も、これまでの料理家としての歩みや、両親から受け継いだ食への姿勢が、このような最高の形で家庭に実を結んでいることを、静かに、そして深く嬉しく思っております。
主人も私と出逢ったことで、さらに多くの食の経験を重ねてきました。今では夫婦共通の確かな「物差し」を持って、一緒に外食の時間を楽しんでいます。
先日の小さなレストランでの気づき
先日、子供にしっかりと栄養をとらせる目的も兼ねて、とある小さなレストランを家族で訪れました。事前の口コミでは非常に高評価が集まっているお店です。
実際に供されたお料理をいただいてみると、どこかお味がぼやけており、「ボリュームの多さ」が際立っているような印象を受けました。もちろん、街のレストランとしての役割はあるかと思いますが、私たちが少し寂しく感じてしまったのは、その接客態度でした。
お店を切り盛りされている奥様でしょうか。大変誇らしげな様子で接客をされていたのですが、私たちとしては「我が家のいつものおうちご飯の方が、素材の味が生きていて美味しいかもしれないね…」と、夫婦で静かに目を見合わせてしまいました。
もしかすると、私たちが幼い子どもを連れて席に座っていたため、「あまり外食の経験がないファミリー」のように映ってしまったのかもしれません。あたかも「外食慣れしていないのでしょう?」と少し勘違いをされたような空気感に、主人のほうからも「夫婦経営や家族経営のお店で、客観性を欠いた接客になってしまうのは、少しもったいないね」という言葉が漏れました。
口コミの評価がどれだけ高くても、やはり自分自身の舌と目で確かめるまでは分からないものですね。同時に、子連れであるというだけで少しステレオタイプに見られてしまうことへの小さな苦笑いとともに、お店を後にしました。
日常のなかに溢れる様々な「食」。
だからこそ、確かな目利きで厳選した食材を使い、家族の健康を想って作る「おうちご飯」こそが、何よりも贅沢で安全なエンターテインメントなのだと、改めて実感する日々です。
料理研究家 指宿さゆり
ーーーーーーーーーーー
#料理研究家指宿さゆり
#レシピ開発
#レシピ制作
#レシピ制作専門スタジオ
#料理は教養
#食は品性
#おうち外食の経済学
#homecooking
#Japaneshomecooking
#japaneseculture
#japanesenoodle
#japaneseculturestagram
#Japanesemeal
#銀座グルメ
#新橋グルメ
#日本伝統食文化
#東京グルメ
#洋食
#子育て
#schoolmeal
#半田麺
#kidsmeal
#ひやかけ
#神戸料理教室
#教育
#家庭料理
#口コミ
#給食
#家庭料理
#神戸洋食
#再現料理
#レシピ開発
#レシピ制作
#レシピ制作専門スタジオ
#料理は教養
#食は品性
#おうち外食の経済学
#homecooking
#Japaneshomecooking
#japaneseculture
#japanesenoodle
#japaneseculturestagram
#Japanesemeal
#銀座グルメ
#新橋グルメ
#日本伝統食文化
#東京グルメ
#洋食
#子育て
#schoolmeal
#半田麺
#kidsmeal
#ひやかけ
#神戸料理教室
#教育
#家庭料理
#口コミ
#給食
#家庭料理
#神戸洋食
#再現料理













