しゅろ
この地に移住して来て程なくして玄関前の植え物の整理をしたのだけど、その時にまだ腰丈ぐらいの小さいシュロ2本を傾斜地へ移植したのよ。ヤシ科の植物は独特の存在感があるし、南国情緒もあるから、敷地の隅で大きく育って貰うならそれも良いと思ってね。
葉が垂れていない特徴からトウジュロという種類と思われる。4mぐらいの高さまで育つようだ。移植した2本のうち、1本はしばらくして枯れてしまったけど、もう1本は上手く根が張れたのか、何度も冬越ししながら年々大きく成長中。
手入れはほぼしない。まあ傾斜地の草刈ついでに枯れた葉を除去してやるぐらい。この日(4月の後半頃)もそんな感じで近寄ったのだけど、あれっ、主茎からベロ~ンと何か伸びてるぞ。
近づいてさらに観察。最初は苞の中にあるのが上に伸びて突き破り、さらに成長すると水平から下方にそれが垂れ下がってくるプロセスのようだ。
この黄色の粒々は一粒一粒が花らしい。集合体は魚卵のようにも肺胞のようにも見えるが、このボリューム感を見たら最初に考えることはもちろん「食えるかどうか」だ(笑)。
同じ事を考える人はやはりいるようで、ネット上にはここに掲載した動画のような「シュロの花食べて見た」記事が転がっている。ただ総じてそう旨い物では無いようだ。中国ではよく食べる地域が有るみたいだけど、日本に生える種類はタンニンが多めで苦味が強めらしい。残念。
その後しばらくすると上の写真のように粒々集合体は崩壊を始めていた。下から手を出すと細々した花の中身と萼がボロボロと落ちて来る。シュロは雌雄異株らしいが、この後実もならずに黒く枯れ落ちていったので当地のものは雄株と推測。
ちなみにココヤシなんかは主茎内部先端部を「パーム・ハート」と呼んで食材にするんだけど、シュロも同様に食べられるらしい(上動画参照)。ただ穫れる部分は僅かだし、穫ったら枯れちゃうだろうからやらないけどね。繊維質の強い樹皮も縄やタワシなんかに加工して利用可能だけど、物価高が強烈にならない限りはとりあえず観賞用だね。















