💬 0 🔁 0 ❤️ 1 · OPLA、Netflix版ONEPIECEの感想。blueskyに書いてたものをtumblrにも転載。(season1から楽しく見てた作品だけど、1の感想はTwitteと一緒に消えた)
実写版の感想と合わせて、原作の批判点もいろいろ書いている。
OPLA、実写版ワンピースseason2の感想とかいろいろまとめ、続き↓
・OPLA/実写版ワンピース、シーズン2でさらに「ずっとこういうのが観たかった……そうなんだよな……観たかったんだよな……」という良さがあり、いろいろグッと噛みしめている。と同時に、原作の批判点・嫌いなところ/消費のされ方のこわさも忘れたくないなと、いろいろ考える。
(実写版製作陣の原作リスペクト/導線引くのは素敵なことだし、いまの情勢に対して力強いコンテンツだと思うし国境なき医師団コラボもすごい転換点だと思うが。やっぱり“日本の漫画”としてなあなあに済ませられてきたような問題点/批判点は無視できねえし、実写との相乗効果で美化が進むのはこわいので。)
・セクハラやルッキズムがきつい描写がない、多様な俳優達が出てきて、(現時点では)クィアに対するステレオタイプ/嘲笑がない……これをこどもの頃に観れたらめちゃくちゃ楽しかっただろうな実写版ワンピース(まあ、その後に原作触れてショック受けるっつーのも確実だが)
・ルフィによるダダン言及台詞が、原作と異なりダダンはそれなりにちゃんと「親/保護者」やってるのか……?というセリフに聞こえたのもかなり気になったな。ダダン達とみんなで一緒に仲良く暮らしてるような台詞に思えた。
OPLAシーズン1で、「ガープの暴力的な側面をこわく出してる。漫画的なお約束表現、作者/物語によって正当化されがちな暴力的な問題点」を、掘り下げていた。批判的にも描きつつキャラの魅力を深めていたのがとても良かったので。ダダン達の描かれ方はどうなるかな……(原作におけるダダン達、ガープとの相乗効果の暴力性/かつガープをマシに見せる免罪じみた“どうしようもなさ”みてえな……そのポジションにしては「脇キャラ枠」でしかねえんだなという“雑さ”があるので。実写版はいろいろやってくれそう、期待)
・OPLA、実写版ワンピース。アラバスタまでは確定として。原作をいつまでも追うのは当たり前に無理な話で。どのあたりまで映像化してくれるのか、していけるのだろうか(俳優やクリエイター達の展望/生活が大事なのは大前提として、もしアラバスタ以降もやれるならという……希望……想像……)
実写版ならではな省略と改変、あの世界の物語をできるだけ観たい。知りたい。ルフィ幼少期過去編なんかは……エースと出会う時に小出しにしたり、順番入れ替え前倒しとかできそう。
ロビンが出た以上は、やっぱりW7を期待してしまう(権力者による虐殺に、怒りをぶち撒ける麦わら一味をみたいよ)
スカイピア編、空島は再現予算大変だろうな省略ありそう思いつつ、観たいシーンや要素は沢山ある(ガンフォールに対して「お前らが悪いんじゃん」と突っ込むウソップとサンジ、「そうか、そうだな」の回答とか)。
・ワンピース実写版(Netflix版)、もし魚人島編までやる/魚人島編の話をどこかに組み込むとしたら、魚人島編の問題ありすぎ構造をなぞりやしないかと、こわいんだよな。
(魚人に対して実際に長年歴史的に酷い差別/暴力があった/続いているのに、被差別側でありそれらの歴史を聞いてきた魚人の子孫側を“被害者意識を肥大化させた”“空っぽ”の敵として配置してしまう。加害者マジョリティの問題ではなく、被害者マイノリティの“態度”を問題とし“平和的な姿勢”を求めて美談とする)
・あれ、連載当時の“嫌韓”な差別言説に乗っかった話だろうし。現在のパレスチナ・ガザ虐殺肯定/イスラエル支持・擁護側の主張にも繋がる典型的なステレオタイプな構造な訳で。
(当時、と書いたが今も続いてることで。「過去の話をいつまでも掘り返してる。侵略/虐殺の被害を受けていない世代が騒いでいる」「過激な連中が騒ぐからみんな迷惑している」という……嫌韓/嫌中の差別言説。差別的な典型的な……寝た子を起こすな論……に繋がっている。日本の最悪な加害の歴史、慰安婦や虐殺事件や731部隊の史実を大袈裟だとかデマ呼ばわりする右派/差別主義者の常套句であり、そういう差別構造と抑圧そのものなんだよな)
・ナミと魚人島/ハチとの描写は、すごく好きな台詞も多いし、良いところも沢山あるのだけど。やっぱり日本での読まれ方、ステレオタイプを考えざるをえない構造は無視できない。
・ワンピースが、ファシズム/虐殺/差別に怒る作品として海外でも支持されること、すごくよくわかるけど。
非常に“日本”的かつ“ジャンプ”的な問題ある描写/権威主義や差別構造の描き方の浅さや古さもあるし、極右の陰謀論じみた持ち上げ方してるファンも近年それなりに見てる(糞差別主義陰謀論者ピーター・ティールが盛り上がってる件でも有名だし、まさに日本の過去の歴史を無視して“被害者意識”とやらを肥大化させてる読者に支持されている)ので、美化されすぎるのも正直こわいと思っている。
(原作は子供の頃から読んでるし、小さい頃はめちゃくちゃ好きな作品だったけど……性的マイノリティ描写含めて問題点がある作品だというのは忘れたくない)
・ワンピース、権力者側/虐殺者側にかなり日本俳優/日本モチーフ使ってるのは意図的な……歴史を踏まえた巧い作りと思って読んでた人間なんだけれど。作者の“時代劇/任侠もの好き”としての趣味、そういう作用の方が圧倒的なんだろうし。
実際、ワノ国編構造やアジア圏表象の用い方には、疑問、期待ハズレ、不気味な違和感もある。
「日本の加害の歴史を否定し自らこそが“被害者”だとするナショナリズム/歴史修正主義」が加速する中では、日本版コミックスゲートゲーマーゲートな差別主義オタク連中がクリエイター側でもファンダム側でも勢い増してる中では、植民地主義批判/さまざまな虐殺/戦争加害に対する批判としても読み解ける描写が多々ある物語でも、結局は(ピーターティールみてえな)差別主義陰謀論や排外主義に絡め取られてくさま。キツい。
まあ、↑こういう最悪なありさまはこれからどんどん悪化するだろうし、日本のクリエイター/作家が作品の外側で政治的になにを語るのかが問われなきゃいけない(既に世界で当たり前にみんなそうやって語ってるし、語ってきている)……でしかないのだろうな、とも。
(なので、国境なき医師団とのコラボは本当に素敵なことだし、国内コンテンツとしていろいろな転換点になったらいいのにな)