溶媒の種類について
以前警戒を呼びかけたアカウントが溶媒についての間違った投稿をしているので
こちらで安全性の高い選択肢と
その理由も含めて解説していきましょう
医療関係者で無い限りは、精製水をさらに滅菌しさらに滅菌を重ねた【注射用水】は中々手に入らないと思われますので、一般的に入手しやすく、かつ医療の溶媒としても適当な溶媒と言いますと……それは【生理食塩水】です。
の前に精製水や蒸留水、ミネラルウォーターですが注射薬の溶媒としては不適当ですので使用は避けた方が無難です。
①精製水の注意書きに注射の溶媒にしないよう書いてある
②蒸留水は滅菌されているが保存が出来ず手間もかかる
③ミネラルウォーターは組成分やphなどが製品によって変わるため、一定の効果を安定して得るには不適当
では何故精製水などがダメで生理食塩水が適当なのか、ですが
生理食塩水は簡単に入手できる等張液です
なぜ等張液が必要かと言いますと、精製水などでは浸透圧の関係で溶血(赤血球が壊れる現象)や静脈炎を起こしてしまうためです。
等張液であればそれらを防ぐ効果もありますので一般の方であれば生理食塩水が適当です。
溶媒を多く、というのは、溶質によってバランスが変わった液性をより等張液に限りなく近い状態にするためです。
さすがに、医療品の当たり前の注意書きも読めない方が非常に慎重に行わなくてはいけない注射薬の調剤についてデタラメな内容を吹聴している様を見て黙っていられ無くなりました。
このブログを読んでいる皆さんも
誤った情報を無自覚で拡散する方には注意してください
補足させて下さい。
“生理食塩水” と言う名称で薬局やドラッグストアでの販売はされていません。生理食塩水は注射や点滴の希釈や、手術や外科的なら処置に用いられることを前提として、人間の浸透圧と等張とされているのです。
つまり、生理食塩水と銘打って流通しているモノは侵襲性の高い医療分野へ卸すことを前提とした名称です。
ドラッグストアで “生理食塩水” と言う名称で取り扱われることはないと思いますよ。
その代用が “殺菌済み コンタクト用 0.9%食塩水” です。0.9%の食塩濃度は実は生体における浸透圧と等張なんです。生食と書いて無いので “ホンマかいな😓” と懐疑的に思われる方もいるかも知れませんが、紛うことなき生生食の塩分濃度と同じです。一応医療に携わってますので、それは確約できます。
間違っても血眼になって “生理食塩水買わなきゃ!” などと短絡的な思考にならないように。まず普通にその名称では市販されていないので。
医療機関で使用されるモノは何も滅菌されて完全に生活な生食ですが、それを一般人が買おうと言うのは土台ムリな話。そもそも日常生活において滅菌レベルの生食などオーバースペック(個人がそれを使った静注をすることは想定されておりませんので)。そこで、一般人が入手できる可能な限り安全な溶媒となると、先述の “消毒済み 0.9%食塩水” が最高レベルの安全性と言えます。
但し安全なのは開封した最初の一度だけ。キャップを開けた時点で大気中の浮遊ウイルスなどに汚染されるため、徹底した安全性を求めるのなら一回使い捨てで。冷蔵保存したとしても、一度汚染された溶媒の安全性は水道水以下になる可能性も否定できません。
下に生食の塩分濃度(パーセント濃度)を記したサイトがあったのでスクショしたのを貼り付けておきます。(浸透圧においてmol濃度は不要)
また、先ほどから “滅菌” と “殺菌” と言うワードが混在してますので、最高レベルの清潔を担保する滅菌と、それ以下の清潔レベルである消毒の違いが分かる一覧も載せておきますのでご参考まで。
↓ 生食の%濃度と滅菌と殺菌の違い↓

















