投資家がブランドに対して期待するのは、その建築の建つ場所、そこに伝わる文化に対するクリエイティブなレスポンスではなく、ブランドが確立してきた「お約束」通りのスタイルの反復である。ディベロッパーは、彼らにスケッチ代を払って名前を借りようとする。なにしろブランドの反復が求められているわけだから、スケッチとサインがあれば、それで十分なのである。ブランド建築家のラフなスケッチに基づいて、建築会社の設計部や大手の設計会社が実現可能なものにリライトするというやり方が、今や大プロジェクトでは定番である。
『新・都市論TOKYO』隈研吾・清野由美 P.22













