ガーリーデビュー 4 を読んだ。
なんと最終巻になってしまった。巻末の設定集をみるとまだまだ続ける意図はあったと思われるので打ち切りなのだろうけど、実に惜しい。ストーリーテリングに少し拙さがあったりしたところはあったものの、メッセージが鋭くキャラクターのトガりかたもピカいちで近年最も注目していた作品だったのに。最終巻の最後のエピソードというか焦点を当てたキャラのエピソードは、さらに個人的にも刺さった。 もっと言葉を尽して評価したい作品だけど時間がなく以上の読書記録に留める。

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ガーリーデビュー 4 を読んだ。
なんと最終巻になってしまった。巻末の設定集をみるとまだまだ続ける意図はあったと思われるので打ち切りなのだろうけど、実に惜しい。ストーリーテリングに少し拙さがあったりしたところはあったものの、メッセージが鋭くキャラクターのトガりかたもピカいちで近年最も注目していた作品だったのに。最終巻の最後のエピソードというか焦点を当てたキャラのエピソードは、さらに個人的にも刺さった。 もっと言葉を尽して評価したい作品だけど時間がなく以上の読書記録に留める。

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魔のものたちは企てる 4 を読んだ。
Web連載で読んでるので特にあたらしいこともなし。記録のみ。
たあいないのうりょく 2 を読んだ。
のほほんとした異能日常もののつづき。
前作のしょうもないのうりょくの登場人物が複数出てきて、おっとおもわせるがカメオ出演というにはがっつり喋ったりするし、しかし話の内容にはからまないという微妙な距離感。そもそも話の筋というものがあるような作品ではないけど。
さみしい夜にはペンを持て を読んだ
ひさしぶりの読書記録。このごろ忙しく 6月は1冊も読めてなかった。読みかけのはあるのだが。
この本は積読チャンネルで紹介されていてリストに入れておいたもの。学生向けに日記を書くという習慣を勧める書籍で、海の生き物を擬人化した中学生のタコジローとヤドカリのおじさんの邂逅をというストーリーを通して、言語化の方法や考えや気持ちをコントロールするために書くという行為など、精神論かとおもわれがちだけどよく読むとけっこう具体的で実践的な方法論が提示されている。この「謎のおとなから教授されるこども」というのは「13歳からの地政学」に似たところもある(この「なにに似てるかを探そう」というのも本書で紹介されるテクニックのひとつだ。ただし目的はやや異なるが)。
あきらかに対象読者ではないのだが「毎日記事を書いている」という点において共感を憶える部分もあった(いわゆる日記は書いてない)。良い書籍だと思うが、積読チャンネルでどう紹介されていたのかはさっぱり憶えていなくて、なんでこれを読みたいと思ったのかはわからなかった。積読チャンネルきっかけの読書はこういうことが多い。だいたい人気作で予約の順番がくるのに半年くらいかかるからだろう。
2026-07-04 マンダロリアン・アンド・グローグーを観てきた
5月に観るつもりだったのだけどなんやかんや観れなかったのをそろそろ劇場から消えそうなところで観てきた。
マンダロリアンはクローン兵のオリジナル? グローグーはヨーダの幼少期? ということはこれは過去の話? というレベルでなにも知らない状態だったけど、映画を楽しむという意味ではほぼ問題ない内容だった。
グローグーがかわいいだけでなく他にもちいさいの(サイズは小さいが子どもではない)がいっぱいいてわちゃわちゃしていてとてもよかった。でっかいの(ハットとかでかいヘビとか)もそれはそれでとてもよかった。グローグー以外の映像がとにかく自然で普通にそのまま存在してそうなのがすごい。最初のほうの4本腕の屋台の店主の動きとか、4本腕だったらこんなふうに動きそうだなぁと納得してしまう。対してグローグーだけはなんか急にパペット然としていて、そこだけ NHK Eテレを観ているのかなという雰囲気になる。
あーあと音楽も良いですね。雰囲気に微妙にマッチしてないような気がちらほらしたものの、衛星シャカリでのBGMがいい感じだった。あのわざとらしいシンセ音!!
ストーリーはあれですね、TRPG のシナリオをみてる気分になりますね。これは悪口ではない。楽しいし。だがまあわざわざ映画でやることかという気もしないではない。とはいえ約2.5時間というこのごろでは避けるようにしている長めの尺の作品なのに途中であと何分だろ、と気が逸れることはなかったので充分におもしろい作品だった。あとやはり造型が良い。

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2026-06-06 松江Ruby会議12 に参加した
松江城の興雲閣という歴史的建造物で開催された松江Ruby会議12に参加&登壇してきた。セッションは 「ruby.wasm で作る MIDI コントローラー」というタイトルで、最近開発しているシンセサイザー/シーケンサーを操作するための Web 製の MIDI コントローラーの紹介。資料や発表内容については週末にシャサフ式音楽理論界隈にリーチするため note に記事を書く予定。
松江は何度行っても良い街。しかし RubyWorld はだいたい年末近くだしプライベートで行った時も大晦日だったりするので、初夏の松江は島根大学でプログラミングコンテンストの審査員をした時以来かも。少し涼しくてすごしやすい季節で良かった。
セッションでは地域 Ruby 会議の味を感じたのと LT でフルート生演奏という贅沢な発表あり、その後楽器の音を再現する技法についての書籍を教えてもらったので今それを読んでいる。加算方式でのシンセサイザーのほうが楽器の再現には良いのかもしれない。そのあたりもいずれ note で。
いろいろ書ききれないがとりあえずエントリを作るため書き残す。
Five Star Stories XVIIII を読んだ。
だいぶ前に読んだのだけど書くの忘れてた。
ダイ・グ・フィルモア皇帝とクリスティン・V の関係の話の終結と、ヨーン・バインツェルの旅路の行く末を描いたトラフィックスの完結。トラフィックス割と最近の話だと思ってたけど、読み返してみるとはじまりは MH が GTM に、ファティマが AF に(けど今もファティマという呼びかたは残っているが……)世界観が書きかえられる前からなんだよなぁ。そう考えるとずいぶん前だ。
トラフィックスの結末をみてから「45分間の奇蹟」の予告部分を見返したり、XVIIII の冒頭口絵のエストの項目をみたりして悶えていた。まあでもエストがその後最後の黒騎士の死によりバッシュと共に眠りにつくことは第I巻の冒頭で既に語られているし、よくよく読むとその時点でマスターの記憶を失なわないようになっているので、ヨーン→デコース・ワイズメルの間のどこかでそのプログラムを破壊したのであろう(デコースをマスターにする時にはそのプログラムが発動したような描写があったし)。そしてデコースはまさか第I巻の登場時にここまでの大役者になるとは思わなかったなぁ。
ところで今連載では「45分間の奇蹟」まわりのなにかが進行しているようなので、次巻も気になる。最近いいペースで発行されているので次もそれほど待たなくてすむと期待したい。
2026-05-31 劇場版 モノノ怪 蛇神 を観てきた。
劇場版 モノノ怪 3部作の完結編。大奥を舞台とした一連の話が終結。良き。いくつか書き残したいトピックがあるのでセクション分けする。
三角形のモチーフ
まず本作は冒頭からして三角の紙吹雪(?)の舞うシーンからはじまり、蛇神が大奥の建物の壁の中をうごめく時も三角形がジッパーのように噛みあったシンボルとして描かれ、顕現した時もおもちゃの「ルービックスネーク」みたいに三角形が組み合わさった胴体を持つなど蛇神を象徴するモチーフとして三角形が多用されている。お能の装束などでも蛇体の鱗を表現する「鱗文様」がこのように二等辺三角形を並べたもので表現されるので、そこから来ているのかなと思う。しかし思い返すと第1章の唐傘の時から女中たちが「お水様」の水を飲む時の升は不自然に三角形だったし、最初からこのデザインモチーフは考えられていたのかなと思うとなかなかすごい。ただ物語をよくみると「お水様」と「蛇神」は別のものでむしろ敵対関係とも言えるので、なぜお水様信仰の儀式のなかに蛇神を象徴する三角形が使われていたのかは少し謎が残る。
もうひとつこの三角形のモチーフが効果的に使われていたなと思うのが、薬売りのいつもの武器(?)として護符を大量に使って壁のようにして防御結界としたり追い込んだりするのだけど、これは四角形の形状となっていて、方 vs 三角という形状のコントラストがうまれていて、これはあんまりみない対比だなと思って小気味良かった。ラスト近く「蛇神」が切られた後にも、花火のような爆発のあと直方体の断片として散るなか 1片だけ三角の破片が残るなど、この対比は徹底して描かれていて明確な意図が感じられる。
ただ退魔の剣が抜かれてハイパー薬売り(神儀)になった時の剣の表現が今回は鎖状になっていて、こちらも三角形が連なってしなるデザインになっていたのはこれは逆に蛇の身体のしなりにあわせてるのかなという感じ。ちょっとチェーンソーみたいな SE も入れていた。
簡潔なストーリー(あるいは「真」と「理」)
「唐傘」「火鼠」に比べると本作での情念を探る物語はややストレートでわかりやすい。既に薬売りが坂下やボタンから信頼を得ているため動きやすく、モノノ怪が出たという状況説明も不要なのも話のスムーズさに繋がっていようと思うが、蛇神の「理」つまり死産の悲嘆と偽りの赤子を押しつけられる不条理が最初から隠されておらず、ひいては大奥というメカニズムそのものに対する怒りも第1、2章からずっと引き継いできているものなので、謎を解明しているという感覚はあまりない。「真」については150年前の3代天子のころの因縁なので真相を知るという意味での驚きはあれど話の内容はシンプルといっても良い。これはこの後の「百目」が控えているから「蛇神」であまり凝って時間を使えないという作劇上の都合もあったものだろう。
前作まででお水様を祭っている謎の男・溝呂木がいかにもあやしげだったのだが、ぜんぜん普通の人間だったし悪役というわけでもなかったのはなんというか拍子抜けはした。天子の血筋についての秘密の保持者ではあったわけだが。
隠されたモノノ怪・百目
というわけでこの三部作のラスボスは蛇神ではなく、150年前の第三代天子の乳母であり大奥の創始者の天局(あまのつぼね)が即身成仏し「お水様」として祭られることになったことで、すべての人の情念をたばねて産まれた「百目」。という説明はたぶん間違いなんだろうな。天局は核というよりきっかけのようなもので、彼女が作りあげたシステムである大奥が多くの人の感情的な負債を溜め込み淀む構造を生んでしまい、そこに生じたのが遍く人々の想いをみつめる瞳である百目というモノノ怪。全ての人の「気持ち」を反映しているということでこれまでのモノノ怪とはスケールがちょっと違う。ということでハイパー薬売り(神儀)さんもこいつは斬れない。
離の剣の薬売り
ここで劇場版第1章で「この薬売り(坤の剣)はTV版の薬売りとは別の個体で、薬売りは64の退魔の剣ぶんいるのだ」という設定が生きてきて、離の剣を召喚すると TV 版薬売りが登場するという劇アツ展開。いうなればヒーロー戦隊ものの劇場版で過去作ヒーローが集結するやつとか歴代プリキュアが集結するやつ。たっ 2人だけどな!! そういえば「蛇神」の顕現時にも「唐傘」と「火鼠」が再登場していて、そこもプチ過去作からの再登場というのが使われてたな。
しかしこうしてみると TV 版薬売りのデザインと劇場版は結構違うというか、ひと目みただけで「あっ、これは TV 版の薬売りだ!!」とわかったのがすごく良かった。色彩設計から違うんだよな。なのでちょっと浮いてみえた。あとハイパーになった時の色もそういえば違ったんだよなぁ。ハイパーのデザインは TV 版のほうが好き。ちなみに声優も櫻井さん。
まあ2人の神儀が揃っても百目は「一旦斬った」というくらいで滅することはできないようで、エンディングでもモノノ怪を象徴する3つ目の小さな怪がそこらじゅうに居る。人の世のあるかぎりモノノ怪の種はなくならない。
天道虫
「モノノ怪」といえばあの天秤がマスコットキャラ的に愛されていると思うが(作中でも前回薬売りが忘れていった? 天秤のひとつを坂下さんが可愛がっていたらしい)、今回あらたに「天道虫」というサポート役が登場していた。飛び回って探索や監視を行う索敵要員という感じで、地味ではあるけどこれまた可愛らしいのでグッズにしたら人気出るだろうなーと思ったのだが今日の劇場には置いてなかった。無念。
えらく長く書いてしまった。大奥編はこれで完結なのだろうけど、薬売りは64、そのなかでも特別な 8体がいるということなのでまだ他の薬売りで新作も作れるということ。期待したい。とはいえ、今日の劇場では本作は 1ラインだけで席数も小さめ。正直メジャーなタイトルではない扱い。こんなにいい作品なのに世間一般的にはマニア向け作品という位置付けなのだろう。なんとか商業的な成功もして続いてくれることを期待したい。のでもう一度観てもいいかな。
異世界転生ダンジョンマスター 温泉ダンジョンを作る 3 を読んだ。
いわゆる異世界ものラノベだけどなんというかこう、ラノベという言葉が産まれる前の古き良き富士見ファンタジア最初期のころの、さらに王道ではない変化球の作品の雰囲気がぷんぷんとする本作。いやつまり「空前絶後」とかに近い。というのに今さら気がついた。
「ダンジョンの意思」との対話を望む公爵令嬢がついにコミュニケーション可能なことを確信して、どうもうかうかしていると彼女にうまく利用される側になってしまう可能性もあるなという雰囲気が出てきたので、今後も楽しみである。主人公サイドがこう意図したとおりにならないみたいなことはあってもピンチになるという展開がほぼないのにもかかわらずこれだけ話がひっぱれるのはすごい。プロットをみなおしてもどうしてこのテンションが保たれているのかよくわからない。もしかすると保ててないのにアイデアのおもしろさだけで読まされているのかもしれない。
2026-05-23 機動警察パトレイバー EZY File 1 を観てきた
パトレイバーの新しい劇場版があるそうだ、というのを数カ月前にみかけて、ふーんと思い立って旧 TV 版の試聴をはじめて、最近ようやく最終回前数話くらいまで来たところでこの新劇場版を観てきた。実はパトレーバーは履修してなくて、劇場版のどっちか(HOS っていう OS が暴走するほう)をなんとなく地上波でぼんやり観たことあるかな、というくらいだったので、この期に履修しておくかと思って観始めたのだけど、後になって調べてみるとパトレイバーという作品は OVA と劇場版のほうが先で、その好評を受けてストーリーとしては新しく世界線を切りなおしたのが TV 版だったとのことで、観る順番は間違えたかもしれない。
とはいえ、この新劇場版はたぶん旧 TV 版の設定の延長線上になってるのかな? と思われ、旧作の第2小隊の面子も出てきたり、直接は出てこなくても話題に登ったり野菜の差し入れが送られてきたりと存在が感じられるので、TV 版観ておいたのは無駄ではなかった。
というかこの劇場版、File 1 というのは続きの File 2 ももう作ってるみたいで、File 1 も「トレンドは#第二小隊」「閑中妄あり」「ホンモノが一番」という3話をまとめたもので、劇場版といいつつ TV シリーズを映画館で上映しているだけという構成。「閑中妄あり」なんて日常系すぎて「いったい何を観させられているんだ……」と動揺してしまった。もうちょっと事前に情報を入れておくべきだったか。
ま、そんなわけで上映時間も短いし、そういうものと知って観るぶんには良いのではないでしょうか。配信で観ても充分という気もしてしまうけど。TV 版も最終話まで観たら次は OVA 版を観てみよう。

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夜光遊星 を読んだ。
猫オルガンさんの短編集。猫オルガンさんの大ファンなのでまず電子で購入したが紙でも持っておこうと思う。
たぶん既出の作品ばかりだと思う。これ読んだことあったっけ? という作品も 2, 3 あったけど忘れてただけというのもありそう。
なにより「霊媒師さんシリーズ」と勝手に呼んでたシリーズが「霊媒師ペスカシリーズ」としてまとめられていたのがうれしかった。ブラックジャックみたいな連作短編に憧れて描き始めた、というのも書かれててよかった。シュネシリーズとの主人公のストーリーへの関わりかたの違いなども意識的なものだそうで、こういう裏話が読めたのも良い。
ところで「箱庭組曲」ってもう数年連載は止まってるんだけどあれはもう更新されないのかな。引き続き作品は発表していただきたいし、最近は「ロボット百景」とかの新シリーズもあるし、短編集もまた出していただきたい。金を払わせてくれ!!
虚構推理 25 を読んだ。
作中作の料理帖を書いていた作者が死んで幽霊になってた、という展開は怪異に取材できる虚構推理ならでは。
この作中作、てっきりミステリとして読んでいたら実はファンタジーだった、というひっかけは薄々感じてはいたが、それにしても錬金術師登場のオチはミステリでないとしてもどうなんだ……。
ところがこの巻でこのエピソードは終わらず、まだ最終的に作中作の作者が目論んでいた現実の事件にかかわる関係者の告発のために作品を利用しよう、というのが続くらしい。したがってこのエピソードこれまででも鋼人七瀬に次ぐくらい長くなるのでは? 内容もおもしろいし、ずっと二番煎じだなって感じだったシリーズ内で代表的エピソードとなるのではなかろうか。クオリティを保ってコンスタントに続きが出ているのもすごい。
やっぱ人間やめて正解だわ 04 を読んだ。
完結。意外とすっと終わったな。というか最終話前に意味深に新キャラクターが登場しておいてその回収もなく終わったので、打ち切りだったんかなぁ。まあ、言葉遣いがおもしろいなと思って読んではいたが漫画作品としておもしろいかと言われると……。
冒険には、武器が必要だ! 4 を読んだ。
Web で連載を読んでるのでまあお布施。
キメラ編の完結。
はじめての圏論 ブンゲン先生の現代数学入門 を読んだ
ブルーバックスの新書。
いきなり別の本の話を書くが「圏論の歩き方」という日本評論社の書籍をずっと昔から何度も読もうとしては途中でやめるというのを繰り返していて、この本は圏論というテーマを軸にしながら量子論、プログラミング言語理論、生物など分野横断的に圏論の概念が応用されているよというのを紹介していく座談会みたいな形式の書籍で、おもしろいのだけど応用なのでそれなりに難しく、何度読んでも途中で「この概念なんだっけ?」となって最初のほうを読み返したり、そうこうしているうちに他の本を読みはじめたりで、今のところ最後まで読み通したことがない。わたしは複数の書籍を並列で読むことはあっても基本的にひとつの書籍を読みはじめたら最後まで読み通すスタイルなのだけどこの本だけはずっと読んでるのに通読できてない。そのため読書記録も書いてないのだけど、この機会に「はじめての圏論」と対比するかたちで「圏論の歩き方」についても書けるかと思う。
ということで「圏論の歩き方」を何度も読みかけているという話を社内の同じ部の雑談でしていた時に紹介された圏論の入門書の2つのうちひとつがこの「はじめての圏論」。こちらのほうがより入門に近いかなということで手にとってみた。まえがきで数学の知識がなくても読めるように、と書いたその舌の根も乾かぬうちに数式がどんどん出てくるという詐欺はあるのだけど、本書は新書としてはかなりぶあついけどそれでも圏論の構成、関手についてなどの圏論の基礎部分の題材にほとんどのページを割いていて、モノイド圏やクライスリ圏については最終章で軽く触れるに留まっていて、たしかに圏論の入門という感じはある。「圏論の歩き方」はさまざまな分野での応用が中心の話題のため基礎の話もさらっと書かれているものの飛躍がすごいのだけど「はじめての圏論」はさすがにそこをしっかり例を上げながら書いている。これ例えるとはじめて RubyKaigi に来た人が「話している内容はさっぱりわからないけどなんか楽しそうなのは伝わってきた」という感想を抱くのが「圏論の歩き方」を読む時の感じに似てるなと思った。
で「はじめての圏論」を読んで圏論の基礎がばっちりになったかというとそんなことはなくて、圏論の構成とか関手については定義をなぞること自体はそんなに難しくはないのだけど腑に落ちてはない。他の数学の概念もだけど定義はわかるけどそれを何度も実際に計算とか応用をしているうちに身体感覚として身につく、腑に落ちるという状態になってはじめて「わかった」という感じが得られる。それでいうと圏論を実際に応用しようという動機が2つの抽象的な概念の「似てる」感じを厳密に記述したい、というようなその動機自体かなり高度に抽象的なものになりがちなので、圏論を使おう、となる場面があんまりないからかなと思った。そういう意味で「圏論の歩き方」の「よくわからなくてもそんな考えかたがあるんだなというのを繰り返し読んでみてください」というスタイルも本書と補完的な関係にあって両方をいったりきたりするといいのかもなと思った。
ただ本書での最大の収穫は「圏論の構成のうち要素は飾りで射こそが本質」という点。あと射と射影(写影?)はよく似てるのでつい同じようなものと思いがちだけどきっちり違うものだよというのが繰り返し注意されているのもよかった。
ということで「はじめての圏論」は一応通読したもののこれも「圏論の歩き方」と同じく何度も読み返す書籍が増えた気がする。

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ガーリーデビュー 3 を読んだ。
今もっとも注目している作品。って「こころの一番暗い部屋」でも言ってた気がするがあちらは終わっちゃったので、心おきなく「もっとも」と言える。
北村くん(さん)がやっぱり一番ヤバいキャラで、今回は造型での異常性の描写はないんだけど、こいつなにいってんだ? という話の通じなさ思い込みの強さは一層増した。
ストーリーとしては1巻から謎のあるキャラ付けされていた眩田さんも「光堕ち」することで今後は味方キャラ化するんだろうなというところで、この巻では日雨のポジティブさが眩田といい対比となって今後もペアとして登場しそう。ふたりとも卓越した才能と努力の人で、ある種の挫折を前にどう振る舞うかという点で反対の反応をしたんだなぁと設定をふりかえると気がつく。
ところでなんで鳥人間? というのを忘れてしまっていて話の唐突さや、時系列もいったりきたりしているわりに特にこれを効果的に使っているというわけでもないというところで、ストーリーテリングはあんまりうまくないのかなと思った。学園もので一気に2ヶ月経ちました、っていうのもまあトレーニングとか制作考えると実際に時間は必要だろうけどそれを文字としてはっきり書いちゃうんだ、というのもちょいひっかかった。誠実だし悪くはないんだけど。
2026-05-06 プロジェクト・ヘイル・メアリーを観てきた (2回目)
1回目のあと、これは2回目をみてもいい作品だなと思ったのだけど、RubyKaigi 2026 で登壇もあるし音系イベントもあるしでちょっと週末の時間を使えなかったのでそれらが終わって、その後もちょっとシーケンサーやMIDIパッド開発に忙しく、連休も最終日にようやっと行ってきた。本当は2回目は吹替にしたかったのだけど、そもそも福岡市では吹替版がららぽーとでしかやってなくて、それももう終わっていて他のシネコンでは既に上映回数1日1回くらいになっていたので、今回は上映時間の選択肢が多いキノシネマにて。kino でやってるとは思わなんだ。作品と関係ないけどキノシネマだと最初の宣伝が木下グループのCMくらいでサクっと本編が始まる。観たい作品があれば kino は体験のいいシアターなのでもっと活用したいな。
2回目なので当然同じ内容なんだけど、ヒットして人口に膾炙したこともありあんまり原作と比べてどうということよりも映像作品単体として、ペトロヴァラインの中でサンプル採取するシーンとかのあれ綺麗なんだけど、今回もあそこで眠くなってしまったなとか、むしろ2回目のほうが新鮮に観れたような気もする。あとロッキーいつどんなこと喋ってたかとかあんまり憶えてなかったのであらためて確認できたのも良かった。amaze amaze amaze とか初回は意識してなかったので聴き逃してた。