ジュリアス・シーザー@さいたま芸術劇場
前の会社の同僚と観劇。彼女の誕生日の2日後だったので開幕前に「リストランテ・やま」でディナーをする。
かなり早くにチケット予約を手配しようとしたら、既にA席のみの大人気。やはり藤原・阿部効果なのか。吉田鋼太郎もすっかり「花子とアン」で全国区の人気者だし。おまけに「日本一のシェイクスピア俳優、すべてのタイトルロールを演じた希有な役者」……などなど、母からの事前の煽りで期待マックス!横田栄司も超・演技派俳優なのは知っているしね。
大階段のセットは唐沢寿明主演の「コリオレイナス」を彷彿とさせる。上昇と転落の象徴。時に神殿、時に丘。そう言えば宮崎駿もドラマ性を際立たせるために必ず高い建築を使う演出をしてると言ってたな〜。
貴人たちも群衆たちも、もちろん登場は客席から。A席だけど入り口そばだったので、絹づれの音から、眉間の皺、衣装の匂いまで味わえてラッキー。
物語はタイトルに反してブルータスの悲劇が主軸。キャシアスとの男の友情物語も全面に出ていたけれど、それは吉田さんの演技のなせる技なのか?「シンベリン」の時も思ったけれど、阿部ちゃんはほかの役者と比べて演技も劣るし滑舌が…なのでブルータスが主人公と言うより、ほかの登場人物によって浮かび上がるブルータスの誠実さ・偉大さ、と言う感じ。シンベリンもブルータスも真面目で一本気というイメージはピッタリだが。
登場時間は短いものの、シーザーの横田さん、一番通る迫力の声とセリフ回しで印象付ける。たぶん吉田さんがもっと若かったらタイマン状態ではなかろうか。藤原竜也はもう、アントニーとシーザーがBL属性になっちゃう、ってほど若く美しい騎士っぷり。やはりかっこええ。安定の演技で魅せてくれた。キャシアスの時々魅せるコミカルなところが舞台に絶妙の緩急を付けててよかった。あれはどこまでアドリブなのだろう。うーん素敵だ、吉田鋼太郎。
支配者層にいいように振り回される群衆も、権力への戦いそのものも、人間の愚かさをあぶり出すのだけれども、それぞれの男たちがもっている誠実、むき出しの信念、魂のぶつかり合いのなんと格好いいことか。









