いやまぁ随分久しぶりの投稿です。 先月の特集から。 マザーグースという事で、谷川さんの本で思いつくものを集めて読んでみました。 古い順に、リチャード・スキャリーの洋書の翻訳版、雑誌ユリイカのマザーグース特集の中の10ページで挿絵は和田誠、堀内誠一挿絵版、和田誠挿絵版。 脚韻のもつリズムと意味合いをそのまま日本語に当てはめたところで、原文には到底かなわない、だから日本語を創作し日本語で読んだ場合の面白さを優先させたとし、現代における北原白秋訳にみられる言葉の鮮度の問題、そして時代を超えてもなお効果的な七五調というリズムの良し悪しなどが解説で述べられていて、それらはなるほど子どもたちにとってとても平易で身近に感じられそうな日本語詩だなと思います。 訳文は版を通じてほぼ同じですが、いくつか書き変えられているものもあって、言葉に対しての厳しさと誠実さを感じました。 挿絵の方も和田・堀内両氏の同じ詩の表現の違いなども面白く、例えばある詩などは、作られた時代背景、当時の世相をうまく反映させているのはこっちの版だなとか、詩の面白さに合ってるのはこっちの版じゃないかなとか。読み比べ、面白いです。 そしてもう1冊、これはたまたま借りることが出来た和田誠翻訳のマザーグース。 とにかくまず脚韻とリズムにこだわったという事で、この本を読む前、マザーグースを現代のラッパーのどなたかが翻訳したら、多分面白いものが生まれるんじゃないの?と思っていた矢先だったこともあり、韻の踏み方のスムーズさにはちょっとびっくりでした。 これは同時に、先に北原訳を例に谷川さんが自身の訳も含め指摘していた、言葉・翻訳の鮮度という物もみごとに更新しているなぁと思います。 でも、中には谷川訳の方がいいんじゃないの?と思うものもあったりして、翻訳の際に和田さんの頭の中には絶対的に谷川訳という存在があったであろうし、なかなかやりづらい部分もあったんじゃないでしょうかね。 あとがきでは、氏の大好きな映画におけるマザーグースの引用なども沢山紹介されていて、英語圏では本当に生活に身近な歌なんだなとも思いました。 それと、しゃれた引用には制作側の知性の高さも感じますね。 その引用について、私も今回気が付いたことが2点。 ひとつは「1234」という歌。 これはカール・パーキンスのブルー・スウェード・シューズの歌詞の冒頭に使われていますね。 ブルーハーツの「平成のブルース」は引用の引用ということになるでしょうか。 そして画像のレコード。「HERE WE GO ROUND THE MULBERRY BUSH」というイギリス映画のサントラで、タイトルそのものが引用となってます。 邦題は「茂みの中の欲望」で、ジャケットから察するに、おそらくおしゃれなお色気コメディなんじゃないかなと思うのですが。楽曲はトラフィックやスペンサー・デイヴィス・グループで、もう全編スティーヴン・ウィンウッドの甲高い歌声が聴けるイイ盤です。







