新世界
黒く重い石のような存在の
鋭利なひび割れから
あたらしい色の煌(きらめ)く砂がこぼれる
混じり合いざらつきながら
おおきな風と舞いあがる
霧氷にくっつき
雲に取り込まれ
雨に紛れて
虹をすべり降りる
水を含んで
輪郭に纏(まと)わり
重力を十二分に発揮する
そのようにわたしたちはであうのだ
わたしとはあなた
あなたとは世界
世界とはわたし
loopされた懐かしさなのに
なにひとつおなじものではない
とりのこされる幸運
退廃のその先にあるやわい甘美
すこしまえまで知る由もなかった
それなのに
もう数秒ではじまろうとしている
わたしたちの
あたらしい世界

















