Gethyllis villosa, Rooinek Pass, S of Laingsburg
雪片。
まばゆいほどの白さに足と息が止まる。いまにも動き出しそうな、美しき白き獣。永久に溶けない雪のよう。
H. wittebergensisの棲まう赤丘の急峻で。

Kiana Khansmith
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Gethyllis villosa, Rooinek Pass, S of Laingsburg
雪片。
まばゆいほどの白さに足と息が止まる。いまにも動き出しそうな、美しき白き獣。永久に溶けない雪のよう。
H. wittebergensisの棲まう赤丘の急峻で。

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Haworthia Habitats Drone Movie in South Africa | 空から見たハオルチア自生地
去年の今ごろは鳥だった。
担いで歩いたドローンの重さ。 いつかまた味わえますように。
Haworthia bayeri, Uniondale
これぞTHEコレクタという顔立ちのバイエリたち。ラエタに比べより大型でより曲線的。直情的な条理から迷路のような紋様まであらゆるバラエティがあって歩いて楽しかった。とあるハイブリッドのとおりまさに 'Dream Walk' だった。
ここユニオンデールが今旅で足をつけた最東端。あと1日でもあればコンプトニアナも見れたのだけれど後ろ髪ひかれつつUターン。気泡を追って北へ北へ。
Haworthia bayeri, between De Rust and Uniondale, R341
素朴な透明感が美しい。
素直な筋が3つ4つ入る、小さなバイエリ(かつてのラエタだと思う)。60kmは離れているけれど、2018年のバイエリによく似る。実際、オウツフルンとユニオンデールを結ぶR12 & R341にはいくつかの産地が点在していて、jadea のディセルドープも通る。いわばバイエリロード。
スワートベルグの山並みが近く見える場所。Ast. herreiの花もここで見たのだった。もう1年も前のこと。懐かしい。と言えるほど昔でもなくて今もありありと覚えている土埃の匂いと太陽の熱。
Haworthia groenewaldii, Rotterdam | ハオルチア・グロエネワルディ
MBB7801のBuffeljagdsrivierではないほうの。
K君から前にゆずってもらったJIL株はこの産地のもので、EdenやMSさんから入れたこともある。白点がなく、条理が少ない、ミラビリスのようなかたちのグロエネを想像していたのだけど・・100株以上はいるヘルシーなコロニーで、みんな顔が違ってた。
丸い葉先のものから尖ったもの。なめらかな質感のものからドットが浮かぶもの。条理の数。条理の色。葉姿がこんなに安定していない産地は初めてだった。半歩進むたびに顔違いが現れるから、えーとかおーとか声をあげっぱなしで、ベイヤーが新種登録に反対した理由が分からなくもないかもと思った。

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Haworthia floribunda, Rotterdam
フロリブンダ。
風景に溶け込み、とてもわかりづらい。 そこがいい。地味でいい。 と思って、育ててみたくなったハオルチアのひとつ。
H. maraisiiのすぐそばで。
Haworthia maraisii, Rotterdam
さて、どこにいるでしょうか。
小さい上に、かくれんぼが上手。見つけたと思うと、アナカンプセロスだったり。人にも牛にも踏まれることもあるんでないの。っていうのどかな場所。風もなく、晴天で、空からも撮ってみたかったのだけれど、ロターダムはポンテボック国立公園に隣接しているため飛行禁止。
マライシーとして輸入したらメイリンギー顔だったり、マグニフィカと思って輸入したらマライシー顔だったり。学者もだろうけど、自分でも整理がつかないのがロバートソン-スエレンダム-ハイデルベルグの方々。いつか線で視ることができるのだろうか。
机前の壁にピン留めした、スワートベルグ周辺のアストロロバ分布図。HaworthiadにMoltenoさんが掲載した簡略図に注釈を加え、南アに持参したもの。緑星は2018年の、赤星は今旅で出会ったアストロロバを表している。
Prins Albert(P.A)で自生地が重なるherreiとtenaxに自然交配種が存在しないのは何故か。なぜならP.Aは、異なるふたつの流れが合流するベルトのバックルのようなものだから。 一方はLaingsburgからSwartbergを東進していく流れ(robusta - smutsiana - bullulata - "pentagona"(=hallii n.n.※1) - tenax/pentagona - tenax v. tenax - tenax v. moltenoi)。もう一方は南に分かれつつも長い時間をかけてAnysberg - Rooibergを反時計回りにぐるっと周り、UniondaleでふたたびSwarbergに合流・西進する流れ(robusta - smutsiana - spirella n.n. - spiralis - herrei)。 そのふたつの流れが今まさにP.Aで合流しているんだ
とモルテノさんは教えてくれる(Haworthiad, Volume 32, Issue1 & Issue2, 2018)。
この流れどおりに葉姿・花姿を丁寧に見比べていくと、星の子らの軌跡やそのグラデーションがくっきりと視えてきて鳥肌が立った。P.Aは未踏でベルトを締めることはできなかったものの、Laingsburgから南→東→西へ向かう流れは追うことができた。待望のherreiの花にも(これがまたとてもかわいらしい)。
[ Laingsburg ] ↓
Astroloba pentagona/bullulata, Viskuil | ペンタゴナ/ブルラータ自然交配種 ↓ Astroloba bullulata, Viskuil | ブルラータ (冬本掲載のため写真非掲載) ↓
Astroloba robusta, Viskuil | ロブスタ ↓
Astroloba robusta, Keurfontein | ロブスタ ↓
Astroloba smutsiana, Rooinek Pass | スマッチアナ ↓
Astroloba spiralis, near VanWyksdorp | スピラリス ↓
Astroloba corrugata, Rooiberg | コルガータ※2 ↓
Astroloba corrugata, West of Gouritzrivier | コルガータ ↓
Astroloba spiralis, West of Gouritzrivier | スピラリス ↓
Astroloba spiralis, Oudtshoorn | スピラリス(2018年) ↓
Astroloba herrei, between De Rust and Uniondale | ヘレイ(の花)
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スワートベルグの円環とは別の流れだけれど、ルブリフローラにも出会えた。アストロロバ属には見たい花が5つあって、昨今旅で2つが叶ったのだけれど、願わくば次はルブリフローラの赤い花を。
Astroloba rubliflora, Bonnievale | ルブリフローラ
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※1 hallii n.n.は結局提案も命名されることもなく、pentagonaで提案中。ややこしいのは、かつてのpentagonaはspiralisのシノニムであること。葉姿が全く異なる。さらに裸名のまま終わったのに日本ではペンタゴナはハリーで通っているし、日本ハリーは真正ハリーというより別種か交配種の姿をしている。錯綜。
※2 ルーイベルグへの流れは葉表が滑らかになっていくという説明がなされているのだけれど、突起・葉紋のあるcorrugataが存在する。corrugataとsmutsianaの自然交配は報告があるけれどspiralisとはない。このミステリーも楽しい。
ルーイベルグからカリッツドープ方面。その奥の山脈がスワートベルグ。
Haworthia isomorpha n.n. (arachnoidea v. scabrispina), Rooinek Pass
Agave utahensisにも劣らないと言ったら言い過ぎだろうか。
否。
ただここまでパンキッシュなのはこの人くらいで、ほかの株(1, 2)はスカブリスピナ顔。

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Haworthia wittebergense, Rooinek Pass | ハオルチア・ウィッテベルゲンセ
H. wittebergense直前はH. marxii探し。座標データを持っていた場所はゲートが閉まっていて入域できなかった(GM605の)。近辺の同じような土壌の、同じような崖も2箇所登坂しても見つからないマルキシー。ディモルファほどではないけれど、腰の引ける山だったし、昨昼〜朝まで食べたものは手製のサンドイッチだけ。2日連続同じ味。ちょっとやさぐれかけたところをウィッテが救ってくれた。赤い地衣類に濃い緑が映える。雪片と銀色の月とともに。
Haworthia arachnoidea v. scabrispina, Viskuil | ハオルチア・スカブリスピナ
鋸歯の横糸。ノギの縦糸。苛烈な環境を物語るように棘が覆いつくす群落もあって、ハオルチアとは別の植物に見えてくる。
至近にはH. lockwoodii。これまで自然交配種の存在は確認されていないので、腕まくりして探してみたらそれらしき風体の個体があった。のだけど、単に葉焼けしたスカブリスピナだった。たぶんね。
おすすめ植物本:Kaktusy Special Issue 1 (2020)
K君が企画・編集のチェコ多肉植物協会会報特別号。 K君自身がそうだけど、植物を介してあっち側に入った方たちへの取材集。 熱狂というか、狂気というか。情熱という言葉では足りないなにか。 好きなことを突き詰めている人の話を聞くと、その熱を分けてもらえるように思います。
Haworthia kotei, Vlakteplaas | ハオルチア・コテイ
コテイの光源と、Eu. colliculinaの黄花と、空の明るさとでフラクテプラースの記憶はなんだか眩しい。
Haworthia apta, Schoemanspoort, near Cango Caves, Swartberg
ガイド:Let's go to meet a kəmíːljən tonight. 自分:kəmíːdiən (コメディアン) ?
kəmíːljən (カメレオン) をkəmíːdiən に聞き間違えたまま始まったコメディアン探し。夕食を終えて、喜劇役者に会えるものと思って乗り込んだ車はするするとオーツホーンを離れ、どんどん山奥へ向かっていく。月もなく星もなく街灯もない闇の奥に向かうもんだから殺されて埋められるかと一瞬よぎったり(なわけない)。懐中電灯を片手に山のなかを彷徨う。結局コメディアンはもちろんカメレオンにも会えなかったけれど、H. aptaとPachydactylus kladaroderma に出会うことができた22時。

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Haworthia arachnoidea, N of Gamkaberg, S of Buffelskloof
もぐりたいんね。
今旅3箇所目のH. arachnoideaは、A. humilsの咲き乱れる丘で。
ガムカベルグの北側のふもとでホウリッツ川は東に分岐しオリファンツ川となる。オリファンツ川に沿って東に伸びる道を進むとオーツフルンがあって、その道中にアロエ・フミリスの丘がある。水で蜘蛛の巣状に広がっているかのよう。
Haworthiopsis viscosa, N of Gamkaberg (tiny form)
ガムカベルグを北側に下り、小さな支流を渡ったところに小さな丘がある。その丘には小さな小さなビスコサがいる。ガムカベルグ山中のや、冬本のフィスクイルのに比べずっと小ぶりで隣のアドロ葉の半分もない。たとえるならH. nigraくらい。Tinyビスコ。