邦題 喰らう家
原題 WE ARE STILL HERE
監督 テッド・ゲイガン
脚本 テッド・ゲイガン
評価 ★★★☆☆ 3.20/5.00点
-あらすじ-
一人息子を亡くしたアニーとポールは、新しい生活を始めるため田舎町の一軒家に移り住んだ。ある時、アニーが一人で家にいると、地下室から物音が聞こえ、人の気配が。亡くなった息子の霊だと信じたアニーは、友人の霊媒師メイと夫のジェイコブを自宅に招き、降霊を依頼。メイは危険だと判断して断るが、ジェイコブはメイがいない間に一人で降霊を始めてしまう。そして降霊はすぐに成功。しかし、ジェイコブに乗り移ったのはアニーの息子ではない邪悪な何かだった…。その時、なぜか大勢の町の住人も、アニーたちを殺そうと家に押しかけてくる。状況を理解できぬまま、豹変したジェイコブと町の人々から逃げ回るアニーとポール。すると突然、怯える2人の目の前で、男の一人が家の壁に吸い込まれてしまう! 「グゴッ!グゲゲゲェェ!!」 すると堰を切ったように、家中のいたるところから、次々と悲鳴と謎の轟音が鳴り響きはじめるのだった。
(Filmarksより引用)
と思わず声を上げたくなるようなビジュアルジャケットの作品。
調べてないですが、これ絶対少女生贄と同じ配給会社の仕事だろ、と言いたくなるクソみたいな叫び声の文字が光ります。
それ故、Z級ホラー映画レーダーが反応し、絶対つまらないだろ・・・と思いながら見たのですが、意外にも悪くない作品でした。
ただ悪くないと言ってもホラー映画という意味ではないのがミソです。
基本的にタイトルよろしく呪いの家系作品で、実は加害者は町ぐるみの人間側であり、呪ってる側は被害者というありそうなオチの作品です。
しかし人間側のクソっぷりがハンパなく、リーダー格の男は悪霊以前に人間相手に散弾銃をいきなりぶっ放すサイコパスっぷり。
本当に怖いのは人間なんだぜ系の作品も少なくないですが、容赦なさ過ぎて笑えるレベルでした。
では簡単に内容を。
呪われた家には悪霊が住んでおり、30年毎に目覚めては住んでいる家族を皆殺しにしていく、との事。
が、目覚めた段階で家族が住んでいないと呪いが近くの街まで広まってしまった過去があり、町ぐるみでどうにか呪いが拡散しないよう結託しています。
そして目覚める年に引っ越してきた主人公夫婦。最愛の息子を亡くし、心を休めるべく郊外の家に引っ越してきたようです。
そんな中、新居にて怪奇現象がチマチマ起こり心配に。近隣住民に相談するも、どうにかしていつかせようと説得されてしまう。
しかしあまりにポルターガイストが起こる事もあって、知人の自称霊能力者夫婦に頼った結果、逆に呪いの怒りを買い、知人夫婦が無事死亡。
またその一環で、実は元々その土地には呪いがあり、最初にその家に棲んだ人が町の衆に言いくるめられ犠牲になった事で、悪霊になった事が判明。
言及してる最中で話が止まってしまったのですが、この話、実は呪いが二つ存在したみたいです。それを一つの事象のように語っていたせいで分かりにくい作品になってしまった感じがあります。
事態を重く見た主人公たちは家から逃げようとするも、時すでに遅し、町の衆が「お前だけは絶対に逃がさん(迫真」と超重装備で家に乱入してきます。
散弾銃とかお前何しに来たんだよって感じが凄い!!
そこからクライマックス。特に住民でも家族でもない乱入してきた町の衆ですが、家の悪霊によって凄い勢いで殺戮されていきます。
ただ町の人間がカス過ぎて「悪霊さんがんばえー!!」という感じが凄かったです。
リーダー格の男が「何故我々を殺してるんだよ 家に棲んでる奴をさっさと殺せよ」なんて言っちゃう始末です。結局すぐ死んでました。
オチとしては、最初に家に棲んだ悪霊たちは大変家族想いであり、また町の人間にハメられ一家全滅した事で自分たち以外の存在に心を閉ざしていました。
しかし、主人公夫婦の息子への深い愛に理解を示し、手を出す事はせず昔年の恨みとばかりに町の人達を皆殺しにした、というのが一連の流れです。
悪霊さんは「ここは俺たちの家だ」と言っていましたが、町の住民の仕打ちや、折角の家族のマイホームだったのに・・・という念ゆえの呪いと考えれば理解が出来ます。
ラストシーンで焼け焦げた悪霊がその娘の手を強く握る姿と、それを見た主人公夫婦が、「家族は大事だよね・・・」と恐怖ではなく人間として理解を示すのがありがちなお話をそれなりに綺麗にシメれたポイントだと思います。
感動とまでは行きませんでしたが、少しセンチメンタルになるシーンでした。
その後のスタッフロール裏の様子を見ていると、主人公夫婦は悪霊たちの事情を察した事もあってかそれを受け入れてそのまま住む事にしたみたいです。
お前ら器デカいけど図太いな!?!?!?