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@tutoa

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自身が作ったツールで描く。
sukechan と「繋ギ工芸館」というノベルゲームを作りました。私は背景グラフィックの一部とロゴデザインを担当しました。sukechan はそれ以外の全てを担当しています。
背景はその日に二人で撮影した写真を加工して制作しました。慣れない経験でしたが、面白かったです。
sukechan は作ると決まったら「明日までに」と期限を切り、ダラダラと引き伸ばさずガッツリ完成させて帰って行きました。私が主体となって進めていたら間違いなく無理だったことです。
久々に「完成」という甘美な瞬間を享受しました。また何か作りましょう。
Thumbelinaという個人誌のこまごました話
2015年に試作、その後ちまちま手直しをしながら17年5月に完成させた Thumbelina についてです。童話おやゆび姫をベースにしたエロ小説……と言えるのか分かりませんが、わりと酷い描写のある文章になります。Thumbelina(サンベリィナ)は英語でのおやゆび姫の呼び名です。
Thumbelina は4つのもので構成されます。本、しおり、ピン、それと袋です。
A6の文庫本サイズ、24ページ、使っている紙は 75g/m2 のトレーシングペーパーです。本文中に「Thumbelina の透き通るような肌」みたいな表現があります。つまり紙は Thumbelina の肌です。しっかり透けています。
文字については、欧文を garamond、漢字をリュウミン、かなを秀英5号を使っています。意図はあります。合成フォント機能が必要なため、初めて Adobe インデザインを用いましたが難しかったです。
和綴じです。西洋の花形装飾文字を使いながら和綴じとはこれいかに。とにかく手間がかかって大変です。表紙の花形装飾文字とのバッティングを避けるため、縦糸が表面にあらわれないようカスタムした和綴じになっています(透けてるけど)。その分弱い。さらに糸については綴じ用のしっかりしたものではなく裁縫用のものを選択しています。その分弱い。
しおりです。羽が透けて見えています。手芸屋で仕入れた本物の羽です。しおりは Thumbelina の記憶です。(本当?)
あとピンと袋があります。これらには重要な機能があります。今回の本は素人の手製本、とても脆弱であるため通常の本のように扱えません。
ポストカードのようにコルクボード等に飾って欲しいという思いからつけました。ピンと袋は何かというと、読めばすぐわかるようになっています。
15年の試作時に、友人が部屋に飾った写真を送ってくれました。ここから本自体に機能として組み込むアイデアが生まれました。

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let's make a country here
weird...
特別な死体
映画から呼び名を取って、彼を密かに「ストーカー」と呼んでいる。「ストーカー」は死体案内人。死体を見たい人のために青木ヶ原樹海を案内する職業だ。あの映画と違って最後の最後まで行っても願いが叶うことはないだろうが。
ストーカーは中肉中背の男。思ったより若く40代くらいか。お客である私、大学生のカップル、事務員のような真面目そうな女性とともに死体巡りを開始した。 歩き始めて15分程度、すぐに白骨死体に遭遇した。何となくみんなで手を合わせる。大学生の女が写真を撮ろうとするが、男が止める。何で今更? という顔で男を見る。やめてくれ、こんなところで喧嘩なんて。事務員は白骨をちらりと見て、もういいという感じ。何しに来たのか。 さて次は、もう少し新しいものです。 30分ほど歩く。もうストーカーなしでは戻れない距離だ。彼が心臓発作でも起こしたらと思うが、ずんずん歩く彼の心臓は、座り仕事の私のものより立派そうだ。 うつ伏せの死体があった。出来上がって一年だといった。女性らしい。白髪混じりの髪の毛が長い。ところどころ頭蓋骨が見えている。顔は見えないがひどい状態だろう。 不機嫌になっていた大学生のカップルはこの遭遇に色めき立っている。事務員はずっと気分が悪そうで見もしない。本当に何しに来たのか。顔が見たいとカップルが言い出すが、ストーカーはダメだという。触らないほうがいい。何が起こるかわからないぞ。なんて言っている。 拙い演技だったがその脅しは有効だったようでカップルは押し黙った。 あれ。今、明らかに動いたが、気のせいに違いない。あるいは虫か、モグラか。思い出したように全員で手を合わせた。
帰り道、あの事務員は何だろうねと小声でストーカーと話す。想像と違ったんだろう。スタンドバイミーみたいな楽しい冒険を想像していたのかもしれない。実際の樹海は悪路の山登り、大変なだけだ。 すっかり消耗した様子の事務員。大学生も何も喋らない。 会話が持たなくて、何でこの仕事を? なんて凡庸な質問をした。 解散のとき。何となく明るい感じ、笑顔で別れる。カップルも事務員も笑っていた。またどこかで、なんて言っているが、もう会うことはないだろう。 ストーカーに話しかけられる。特別な死体があるから行くか。ああ、もちろん行く。 何時間も歩いた。あの事務員の女は死にたそうだったな。とストーカーがいう。わかってただろ、お前は大丈夫か? という。もちろんだ、と弾かれたようにいった。道など分かったものではない。こいつが猟奇殺人鬼だったら、もう終わりだ。
苔むしたテントがあった。ストーカーに促されるままに覗いて見ると、女の死体があった。 息をのんだ。生きているようだ。いやそれ以上だ。女の死体はストーカーによって十年前に発見されて以来、ずっと形が変わらない。いや髪の毛だけが伸び続けている。女の髪はその年齢ではありえない長さになっていた。 人間は死んでからも髪の毛が伸び続けるのだとストーカーはいう。だから死体の髪を整えたりヒゲを剃る職業があるのだ。 なぜ腐らないのか。神様なのかもとストーカーが笑う。呆れていると、きっと最後に飲んだ薬物が影響しているんだろうと種明かしをされた。それにストーカーが毎日アルコールで体を拭いて消毒している。 この女の? 何か嫉妬心のようなものが生まれる。ストーカーはそれを見抜いたように、やってみたいかという。答えないでいると、やらせるわけがない、やらせるわけがない、と二回呟いた。
戻る間、何も喋らなかった。しかし何か気持ちを共有しているようだった。別れ際、また「あれ」にいきたいといった。 ストーカーは毎度ありっと、偽悪的な商売っ気のある感じの声を出した。

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筋トレ=実験。
RPGを作りたい。
熱紙19号
藤伸行にあとがきを頼まれて、一応書いていたので、ここに貼り付けます。事実関係がかなり曖昧ですが、間違いがあった場合は熱紙チームに辛辣に否定されるので大丈夫です。完成本は、まだ読んでいません。
ここで買える。http://d.hatena.ne.jp/fuji_n/20160130/p1
椅子作りの依頼
りりA嬢さんとJNTさんの結婚祝いにと、藤伸行から椅子作りの依頼を受けました。椅子を作ったことがなかったのですが、二つ返事で引き受けました。早速、書籍と道具を取り寄せ、自分なりにデザインを開始しました。休日を利用し知人の工業デザイナーの住む九州まで行き、木材を仕入れました。そこまではよかったのですが、そこから作業は一切進まず、結局引越しの時に素材と道具を処分し、今は書籍だけが本棚の一角を占めています。できないなら何故受けたのか。自分でもわかりません。あの時はできると思ったのです。
椅子作りと同時に19号全体の編集も頼まれました。椅子の顛末でも分かる通り、私はノリが軽い癖に、プレッシャーに弱く、期日を守らないという悪癖があります。作業は遅々として進まず、業を煮やした藤伸行から19号全体の編集権を取り上げられました。何とか残った一本の物語の編集権、それを行使したのがアントニーの誘惑です。
熱紙19号の3つの物語
・キャラクターについて Toshが前号熱紙18号で、その号の参加作家をキャラクター化したところから始まっています。デザインは機械や動物をベースにしたものです。その機械動物を元に、りりA嬢さんが擬人化し再度キャラクター化を施しました。さらに参加作家の持つ(モチーフとしてよく描く)キャラクターを合流させた3種のキャラクターが、19号の登場キャラクター群となります。
・物語について 藤伸行はそのキャラクター群と、元ネタとなった作家のパーソナリティ(知っている限りの)を用いて、「結婚祝いに椅子を作る話」「受験に落ちる話」(?うろ覚え)という2つの物語を書きました。そして冊子にまとめ19号の参加予定の作家たちに、この2つの物語のどこでも好きに描いて欲しいという注文をつけて送りました。
冊子を受け取った16人の作家は混乱したと思います。物語は完成したものではなく、細部は作家の裁量に任せられていました。元ネタである作家名がヒントのように出てきますが、お互い知っている人は少ないでしょう。曖昧な状況によって、誤解に基づくものや、作家の感性により超越した表現、関係のない凄い落書きが次々と集まりました。分担したわけではないので、各シーンにより大きく偏りが生じました。まったく絵が存在しないシーンもあります。アウトラインに沿った物語を構築することは、端から不可能だったのです。
当初は挑戦しました。すべての作家の絵を用いながら必要に応じて藤伸行のアウトラインを拡張していく。作家の意図を尊重し余すところなく使って組み上げる。そうして作られたプロトタイプの10数ページを読んで、前号のアートディレクターである Y さんは、ふにゃふにゃした感想を言いました。引っかかったため再度感想を求めると「面白くないからやり直せ」とストレートに言い放ちました。悔しさで数日寝込みましたが、物語の面白さがアウトラインのレベルから一歩も出ていなかったと理解し、藤伸行のアウトラインを破棄し、物語を構築し直す決断をしました。だいたいこういうのは山本悠の手口です。人の作ったものを1回目は全否定するというやり口です。
その後は過酷でした。作家の意図を無視して絵を切り刻む罪悪感、メールでのやり取りは白熱し、何度も喧嘩になり、しばらくメールを無視したこともありました。業を煮やした藤伸行によって本全体の編集権を取り上げられたことは先に書きました。そして私の尻をぬぐうため、もっと良い本にするため、正式に sukechan が加わり、以後編集はトロイカ体制で進みました。
こうして2つのアウトラインから、3人による3つの新しい物語が生まれました。アウトラインがそれぞれの物語に束縛を与えているため、絵や言葉が重複し、物語が繰り返すかのような効果が出ているかもしれませんが、別々に作ったため直接的なつながりはありません。その上で、一つの本に纏められるにあたり、すずまさんの英訳が重要な役割を担っていると考えています。出来上がりつつあった3つの物語を俯瞰し、直接的に手を入れたのはすずまさんしかいないからです。英訳を中心に読むことで、3つの物語に特殊な効果が出ていることを期待しています。
アントニーの誘惑について
この物語は名作の引用と参加作家の絵のパッチワークです。
名作を表面的に引用しています。引用元を掘り下げても何も見つかりません。この物語には引用元のような立派な教訓も寓意も何もありません。ただ幻覚に苦しむ男アントニーがいるだけです。それよりも参加作家の絵を見てほしいと思います。文章の最後に参考文献を記しています。記せと言われたので記します。
19号が遅れたのはだいたい私の責任です。期待していただいた方々、参加作家の皆さま、申し訳ありませんでした。
最後に、りりA嬢さん、JNTさん、本当におめでとうございました。 お幸せに。
参考文献
・物語の大筋 「聖アントワーヌの誘惑」 「変身」 「ツァラトゥストラはかく語りき」
・夢 「本願寺聖人親鸞伝絵『女犯の夢告』」 「大鴉」
・犬のような死 ・予告された死 「審判」 「予告された殺人の記録」
・言葉 「聖書」創世記17章1節 マタイ福音書7章7–8節 マタイ福音書7章13–16節 マルコ9章 映画「サクリファイス」
・アイテム 「ミルク面とミロク信仰 」http://www.kt.rim.or.jp/~yami/hateruma/miruku.html 14/11/12時点 「海上の道」柳田國男 「カードキャプターさくら」より「さくら」 「リリカルなのは」より「なのは」
http://www.columbia.edu/acis/textarchive/rare/76.html
アナベル・リィ
遠い昔の ことだった 海際の城で あなたも知っているだろう アナベル・リィと呼ばれた少女のことを 少女には 私を愛することと 私に愛されることの 他はなかった
私も子供 彼女も子供 この海際の城で それでも愛し愛し合い より深い愛で応えた 私と 私のアナベル・リィ 翼ある熾天使さえ その愛を羨んだ
まさに それが故 この海際の城で 暗雲より 風が吹き降ろし 震える 美しきアナベル・リィ 少女の 天上の親族が 私から彼女を連れ去り 墓穴に押し込めた この海際の城で
天界においてさえ 半分の幸せも得られず 彼女と 私を妬んだのだ そう! それが故 誰もが知っていること この海際の城で 夜の雲より 風を離し アナベル・リィを 冷やし死なせた
しかし 私たちの愛は 他のどんな愛より あらゆる古きものより あらゆる賢きものより 強かった 天上の天使とて 海底の悪魔とて 私と貴方の魂を 断つことは叶わない 美しきアナベル・リィ
月再び光らず 貴方が夢なかりせば 美しきアナベル・リィ 星輝かずとも 貴方の瞳を感じる 美しきアナベル・リィ されば夜ごとに 傍に横たわろう 愛しい人 愛しい人–私の命–私の運命よ 海の墓所で 海際の あなたの墓で

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東京旅行
7月27日
神保町、山本悠が公開制作をしているスタジオに向かう。制作中のアニメーション「雷おこし」の音を録るためである。「雷おこし」のメンバーは、監督のきし本こう太、山本悠、内田究、一輪社、藤伸行、そして僕。
初めに集まったのは、きし本こう太、山本悠、内田究、僕。行き当たりばったりの録音を始める。原作の文章を朗読したり、一輪社さん作曲のテーマを合唱する。内田究さんが、もっと練習してから歌いたいと熱い思い。破壊音欲しさにベニヤ板を買いに行く。道中知らないアイドルグループのコンサートの群れにかち合う。観衆が数万人はいる。僕達のアニメ―ションは、数万人の視聴者を得られるのか。ベニヤ板を踏み割り、破壊音を録っていく。スタジオ関係者らのどことなく冷ややかな視線を感じる。この視線の原因はわからないが、山本悠が何か悪い行いをしたに違いない。
その後、きし本スタジオへ向かう。きし本こう太がやけにおすすめしてくる東京宴という銭湯に行く。とてもよい。きし本こう太は湯に浸かりながら、監督であること、みんなに指示を出すことの難しさを吐露する。半分困り気味・半分キレ気味の様子のきし本こう太に冷めた視線を送る山本悠。この二人の関係はなんなのか。帰りの電車に乗ろうとしたところで、クレジットその他数枚の重要カードをなくしたことに気づく。幸い、全て銭湯に落ちているのを発見する。山本悠に「すごいツトアさん。クレジットカードをなくすってすごいなあ。僕もなくしたいです。」と意味の分からないことを言われる。悪意の塊である。ロケハンを行い、明日河原で重要なシーン「ヤグラ炎上」を撮影しようと決意する。
スタジオに戻り、僕と山本悠は撮影用の紙人形を作りはじめる、内田究さんはアニメーションを描き始める。きし本こう太は料理を作り始める。なんでや。さすが中華料理屋で働いているだけあってメチャクチャうまい料理が完成し、みんなで満足する。さあ頑張るぞ! と張り切っていた私が最初に睡眠を得た。
7月28日
起きたらきし本こう太と山本悠による割り箸ヤグラが完成していた。さすが美術の学校の人はすごいなぁ。尊敬するなぁ。内田究さんは困難な姿勢でアニメーションを描き続けていた。徹夜っぽい感じがする。お疲れ様です。
朝ごはんにと山本悠が、サトウのごはんで雷おこしを作り始める。負けじと、きし本こう太も半年前から仕込んでいたため干し飯を使って作り始める。本格的だ。しかし仕込みすぎで完全に黴びている。この二人は何なのか。
きし本こう太は悩んでいる。山本悠はきし本こう太の尻を叩く。僕も悩んでいる。しかし、やはり監督が引っ張っていくしかないのだ。監督のイメージを実現する手助けをしたい。
一輪社さんが合流し、内田究さんが疲れ果てて帰った。貴重な内田究タイム、一輪社タイムを持て余した感じがある。ダメである。
その後、予定通り「ヤグラ炎上」の撮影をする。なかなか楽しい。最後に花火をした。しかし発散的な集まりであった。その後数ヶ月、制作は遅々として進まない。みんなと別れ、この日はホテルで睡眠を得た。
軌道ラウンジ11号 雑感
知らない人の見たこともないキャラクターが漫才的なやりとりをしながら、どうでもいいことを説明する、さらにその説明に対して作者自身がコマ外からツッコミを入れまくっている、という寒い感じがやりたかったことです。と最初は色々と考えるのですが、実際はそうなりません。結局、昔の学習漫画のような感じに落ち着きました。
当初は時間がないこともあって、全面的に動画の紙人形を使いまわすつもりでした。紙人形を配置し、それをカメラに撮影しコマにするという手法です。紙人形劇漫画とでも言いましょう。僕がスカポンタンのためそれが不可能となったので、結局全て描き起こしました。
絵は Photoshop 上での配置しました。
後悔としては、紙人形アニメという言葉では、通常のアニメ手法と変わらない意味になってしまうことです。紙人形劇アニメと言えばよかった。ま、どっちでもいっか…。