curtain #6 |2020 cyanotype on paper size:755×1050
児玉画廊天王洲での展覧会「How I wonder what you are 」が終了致しました。カーテンというサイアノタイプシリーズを始めたのが1月、こんなにカーテンの内側から外を眺める生活が待っているとは、当初は想像もしていませんでした。 このような状況で開催出来たことも奇跡です。お越しくださった皆さま、気にかけて下さった皆さま、本当にありがとうございます。インスタレーションビューと作品画像は児玉画廊のWebサイト上でも閲覧できますので、ご自宅で是非ご覧いただければと思います。
Kodama Gallery web exhibition
https://kodamagallery.com/archive/
画像は会場には飾られていなかった作品のひとつです。またいつかお見せできる日がありますように。
以下展示前に書いていたカーテンシリーズについてのテキストです。
カーテンに草木の影が揺れているのを見て、外の気配に気持ちが奪われることがあります。薄布をめくれば、そこには実態が在りますが、カーテンを透して見るそれはより近くに感じられます。隔てを透して世界が投影され、遠くにあった自然や出来事が近くに引き寄せられてくるようです。 カーテンへ映る影に特別驚くことはありませんが、その現象を眺めていると、無心のうちに外の世界を受け入れ始めていることに気づきます。世界の実像に気づくには、何らかの仕掛けと隔たりが必要なのではと思います。 大切なのは、世界を丸ごと呑み込む強靭な精神ではなく、自分のスケールを保ったまま、呑み込むことが出来る方法です。私にとってドローイングとはそのための行為であり、道具のようなものです。
世界は不安を抱えています。地面は揺らぎ、水は全てを洗い流し、空からは目に見えないものが絶えず降り注いでいます。恐ろしいと感じても、私たちはそういうものと混ざりあって生きていて、遠ざけることはできません。ふるえる脚を新しい歩き方に変えて、進んでいく方法を考えたいと思っています。
2020.2.6 木下理子












