3rd Albumに寄せて
配信にだけアップされているインスト/アンビエントのアルバム『無謬』を除くと3枚目にあたる新しいソロアルバム、『Lives By The Sea』が完成しました。
本日、12月2日(あざとい話ですが、僕の誕生日です。笑)から各種配信サービスで聞くことができます。そして、オフィシャルのWeb ShopでもレコードとCD、Tシャツと手拭いの受注がスタートしています。1/11までに注文してもらったレコードのすべてにサインをします。CDはパッケージが開けられないので、サイン入りのカードを付けてお送りします。
<Web Shop> http://www.spm-store.com/shopbrand/Gotch/
インディの小商いは大量生産ができません。僕らには大量の品物を保管したり発送したりする力がない。でも、それはそんなに悪いことではなくて、一枚ずつサインをしたり、Tシャツや手拭いに環境負荷の小さな素材を使ったり、思いを端々にまで巡らせることができます。
アジカンみたいに大々的なことはできませんが、「手にしたいな」と思った人に届いてくれたら嬉しいです。
『Lives By The Sea』は、随分と前に作った『Taxi Driver』という曲のころから構想を練っていた作品です。「制作に取りかからなければ」と思っていたのですが、バンドの活動だったり、プロデュースの仕事だったり、いろいろな仕事が立て込んでいて取り掛かれずにいました。
コロナ禍という不幸のなかでポッカリと空いた時間は、音楽制作にとっては絶好の静けさでした。いかに自分が音楽以外の仕事に追われていたのかもわかりました。同時に音楽の仕事もすべて止まって、なんともいえない気持ちでしたけれども。
その静かな時間のなかで、黙々と曲のスケッチを行って、最初のうちは仲間たちとのリモートワークで、状況がよくなってからは実際にスタジオに入って完成させた作品です。レコーディングスタジオに仲間たちと集まる時間のありがたさが身に染みました。成功の手段として音楽があるのではなく、何にも変えがたい、音楽こそが目的なのだと再確認する幸せな時間でした。
Turntable Filmsの井上君には全体像を把握してもらうかたちで共同プロデュースをお願いしました。全曲ではないですが、サウンドプロデューサーとして、アジカンのサポートでも活躍してくれているthe chef cooks meのシモリョーも活躍してくれました。音楽的にも精神的にも、ふたりの支えはとても大きかったです。
メインのリズム隊としてmabanuaとYasei Collectiveの道君。数曲のビートセクションにSkill Killsの弘中兄弟。「Taxi Driver」にはヒナッチも。ラッパーのBASIさん、唾奇、JJJ。鍵盤にex. Sawagiのコイチ君。コーラスワークにはAchico、YeYe、岩崎愛という稀有なシンガーたち。先行シングルの「The Age」ではKeishiとDhira Bong、小西真奈美さんの素晴らしいゲストボーカル。エンジニアのKC君、古賀君、中村さん。参加してくれた人たちとレーベルスタッフに感謝します。
世知辛い話をすれば、配信サービスでは雀の涙ほどの収益しかないんですけれど、本来の目的は素晴らしい音楽を作ること、鳴らすこと。それと同じくらい、誰かに自分の音楽を聞いてもらうのが、僕にとっては大切なことなんです。シェアされる喜びが、創作への意欲と結びついています。
どんなかたちであれ、聞いてもらえたら嬉しいです。そして、聞いた人たちの何らかのエネルギーになったことが実感できる、そんな日を思って。














