エベレストを見てみたい。
ただそんな気持ちでネパールに来て、現地のトレッキング会社の勧めるがままにエベレストベースキャンプ(5364m)、カラパタール(5550m)へ行くことになってた。
5月9日 カトマンズ~(飛行機)~ルクラ(2840m)~トクトク(2750m)
5月10日 トクトク(2750m)~ナムチェバザール(3440m)
5月11日 高度順応のためナムチェ滞在
5月12日 ナムチェバザール(3440m)~テンボチェ(3860m)
5月13日 テンボチェ(3860m)~ディンボチェ(4410m)
5月14日 高度順応のためディンボチェ滞在
5月15日 ディンボチェ(4410m)~ロブチェ(4910m)
5月16日 ロブチェ(4910m)~ゴラクシェップ(5140m)~エベレストベースキャンプ(5364m)~ゴラクシェップ
5月17日 ゴラクシェップ(5140m)~カラパタール(5550m)~テンボチェ
5月18日 テンボチェ~ナムチェバザール
5月19日 ナムチェバザール~ルクラ
5月20日 ルクラ~カトマンズ
5月9日
早朝、6時15分という飛行機でルクラへ向かう。
5時50分、空港着。チェックインやら荷物預けに時間かかり、飛行機行ってしまう。
呆然としていたら、航空会社の人に「一時間後にまた飛行機あるから、それに乗って」と言われる。
あれ、他に乗客が見当たらない。
あれ、荷物がんがん積んでる。
パイロット二人、CA一人、おれ
という計4人でルクラへ。
しかしめちゃくちゃ揺れだす。椅子の上でジャンプするオレ、怖すぎる。
笑ってるCAさん
新聞読んでるパイロット
毎年2~3機は墜落事故をおこすネパールの国内線。
アイポッドに遺書でも書こうか、悩む。
そんなこんなで無事にルクラ到着。
標高2840mのルクラ。空気がカトマンズと違う、山が綺麗。
ポーター兼ガイドのクマールとここで会って、重い荷物を持ってもらい、いざトレッキングスタート!!
トクトクという町までは下ったり、上がったり、下ったりで結局標高下がる。
のんびりと3時間くらいで着いた。
ヒマラヤ山脈にある家は石作り
5月10日
本日、3000m超え
SUUNTOの時計で標高チェック
3000m過ぎたくらいで日本人発見。トレッキング二日目で5人目。
日本人の共通点はモンベルか手ぬぐい。
ヒマラヤでモンベルか手ぬぐいを持ってる人がいたら、「こんにちは」って声をかけよう。
そして嬉しい再会。
昨日、会った日本人のカップル(ひろみさん、みえさん)とホテルが一緒になって、みんなで夜ご飯。
ネパールに来てから、ずーーーと一人でご飯食べてたらから、嬉しい。
雲の隙間から夕焼けの染まる山を見て、二日目終わり。
5月11日
今日は高度順応のため、ナムチェに滞在。
ひろみさん、みえさん、ひろみさんみえさんのガイド、おれ、おれのガイド
の計5人で近くの丘まで
そこで人生初のエベレスト。
まだまだ遠いし、空気が霞んでて、はっきりとは見えないけど、でもエベレストが見えた。
ネパールに来た目的達成!!
ここでひろみさん、みえさんとはお別れ。
そして新たな出会い。
欧米人が地球の歩き方を持ってるから、話しかけたら、少し日本語話せるオージーだった。
このオージーの出身がアルバーニ。おれが3ヶ月住んでたマンジマップから300キロくらいで、働いてたりんご会社を知ってた。
世界はどこかで、なにかで繋がってるんだな。
その後は高度でのトレーニングを兼ねて、3800mくらいの山まで登る。
富士山超え。でもピンピンしてたわ。
5月12日
今日は標高3860mのテンボチェまで。2日間滞在して高度に慣れたからか、めちゃくちゃ元気。
途中、けっこう長い下りがあって、「うわ~、帰りにこれ登らんといけんのんか~」なんて考えたけど、まず行きの心配しろよ。と一人でツッコミ。
テンボチェからはアマダブラムやエベレストが見えて、音楽聞きながら、タバコ吸いながら、ぼけー。
一日中、こうしてられる。
いままで何十回、何百回と聞いた曲なのに、ヒマラヤ山脈を見ながら聞くと、より好きになる。
贅沢なひととき。
ここで十分、満足しちゃうなーって思った時にくるりの「旅の途中」が流れてきて、
あー、まだ途中なんだよな。ここじゃない、まだ先がある、あの山の、谷の向こうにはどんな景色があるんだろう。
なーーーんて思ってたら、さっきまでおとなしかった犬が突然、吠えてくる。
他の犬も加わり、3匹の犬に追いかけられる。
5月13日
朝の歩き出した時に息がきれやすくなってる。
寝起きで標高高いからなのか。でも高山病の症状の頭痛、吐き気などはまったくなし。
そして、4000m越え
快調!
片耳だけイヤホンをして、音楽聞きながら、口ずさみながら、ルンルン登って行く。
4410mのディンボチェ到着。
目の前には今回見た山の中で一番かっこいいと思ったアマダブラム!
5月14日
今日は高度順応でディンボチェにもう一泊。
起きて、いつもの習慣でタバコ吸ったら、頭痛い!あー、酸素ないからだ。
もうタバコはやめよう。(4400m以上では)
近くの坂を登って、トレーニング。4800mくらいまで登ったと思う。
そして、めちゃくちゃ元気だったが
昨日の夜ごはんと今日のご飯、このディンボチェの宿「HOTEL FAMILY」の飯は何かしら腐ってる。
腐ってるのは避けて、食べてきたつもりだったけど、やってしまった。
ビオフェルミン投与開始。
ダイアモックス(高山病に効くといわれとる薬)必要なし。
5月15日
朝食のパンにカビ生えとる。
さっさと町変えて、ちゃんとご飯食べよう!!
あれ、辛い。昨日のトレーニングは登りでも、ぜんぜんいけたのに。今日は最初から、平坦な道でもすぐに息がきれる。
下痢のせいか。
腹痛くなってきた。迷わず野グソ。ヒマラヤ山脈見ながらの野グソ。
ちょっとずつ歩いて、息がきれないように深呼吸して、休憩とる。
辛くなってきたけど、後ろを振り返れば、今まで歩いてきた道や越えてきた山や谷が見える。
ここまで歩いて来れたっていう自信になる。
また前を向いて、上を目指して、ゆっくりと歩き始める。足を止めなきゃ、必ず着く。
そして4910mのロブチェに到着。
ここでまた嬉しい再会。ナムチェで会ったオージーがいたり、他にも何人か知り合いがいる。
一人でトレッキングに参加しても、同じような日程で登ってる人はいるから、そうゆう人たちとお互いに励ましあう(要英語力)
明日はついに5000m越え、そしてエベレストベースキャンプ。
不安になって、あまり寝れないから読書。
「いいか、おい、安心していいんだ。万事順調なんだよ。なにも悩む必要はないんだ。なにも悩まなくていいってわかってることのありがたさを、よおくかみしめろ。わかるか?」
ジャック・ケルアック作 『オンザロード』
ディーンの言葉
まるでディーンが俺に言ってくれてるようだった。
安心して寝れた。
5月16日
いざ!エベレストベースキャンプ!
の前に5000m越え!
昨日と同じで息は切れやすくなってるけど、高山病はない。いける。
5000m越え
このSUUNTOの標高機能のちゃんとした使い方。高い山に登る。
エベレストベースキャンプ、カラパタールへ行く拠点の町ゴラクシェップ。
宿にWi-Fiある。テクノロジー万歳!1分15円。チェックインをして、重い荷物は置いて紅茶を一杯飲んでたら、オージー登場!
そして、宿にいたスイス人の女の子の三人でエベレストベースキャンプへ。
5140mから5364mへ。
相変わらず息はきれやすいが、周りの景色に感動して、写真撮ったりと。
一眼レフで露出とか絞りとかを設定して写真を撮れるうちは、大丈夫。
こうゆうサインがあるかと思ったら、ないんだね。ちょっとがっくり。
そして予想通りのテントなし。
雪崩で14人のシェルパが亡くなって、今年はどの国のチームもいない。
イッテQのイモトやなすびがエベレストに挑戦するから、日本のチームがいるだろうと思ってた。ベースキャンプにいる日本人に会いたい。会って話して、チームの中には入れないけど、応援したい。勝手にそう考えてた。
だからネパールに来る前から知ってたけど、やっぱり残念だった。
ベースキャンプからゴラクシェプへの帰り道の方が辛かったな。高い標高にいるだけで身体には負担がかかるから。
明日は最後の登り。標高5550mのカラパタール。
あさ4時起きの4時30分出発。
服を着替えるだけで、息がきれる5000m。
コンタクトをつける時にちょっと息とめたら、苦しくなる5000m。
明日、カラパタールに登れば、あとは下り。さみしい気持ちと降りて安心したい気持ちといろいろ。
5月17日
4時起床。凍る心配があったから、ズボンのポケットに入れてたコンタクト、生暖かい。
4時30分いざカラパタールへ。
昨日と同じでオージーとスイスの子と一緒に。いままで一人で来てたから、気にしなかったけど、グループで登ったら、ペースを合わせないといけないから、辛い。「先に行って、ゆっくり追うから」と二人に伝え、
自分のペースで、自分でリズムを作って登る。
まだ日の出まえの標高5000m以上。寒すぎる。なんで俺はニューバランスなんや。足指冷たすぎる。カトマンズで「岳」読んで、凍傷のシーンあったな。
そして、持ってきた水筒が凍りだした。
なんじゃこの世界。
でも、日は昇る。
日の出に照らされる山頂。
めちゃくちゃ綺麗、写真撮らなきゃ。
大丈夫、写真撮りたいって気持ちがあるうちは大丈夫。
辛くて、足を止めて、座ってしまう。
あまりにも辛そうなおれを見て、シェルパが近くまで戻ってくれた。
そして悪魔な一言。
「こことカラパタールの山頂の景色はそんなに変わらないよ」
なんでそんなこと言うんじゃーー!!ボケーーーー!!
心折れそうになる。
日本なら「ほら!あそこが山頂だよ!一緒に頑張って登ろうよ!」って言うのに。
音楽に頼ろう。大好きな音楽を聞きながら、また歩み出す。
そしてあまりにも寒いからか、ipodtouchの電池切れる。
もう、登ろう。あと30分くらいだ。
なんでこんなに息切れるんだ。なんでこんなに辛いんだ。そんなことを考えてたら、涙が出てきた。
泣きながら、登る。
山頂では無事登頂した人たちが笑顔で笑ってる。おれもあの中に入りたい。
標高5550m カラパタール 登頂
いままでの人生で一番高い場所。ちょっとはエベレストに近くなったかな。
エベレスト、まっったく登りたいと思わない。
標高に慣れてしまえば、苦しくない。たぶん6000mいけると思う。5550mであれだけ泣いてたくせに、なに言ってんだ。
一気に下って、ゴラクシェプの宿で朝食を食べる。
朝食の後はひたすら下る。ぜんぜん息切れない!水もあんま必要ない!そして一気にテンボチェまで。
標高3860mのテンボチェ。息ぜんぜんきれない!楽園だ!
5月18日
熟睡。
こんなにぐっすりと深い睡眠出来たのはヒマラヤ来て初めて。
いままで毎日水を4~5リットル飲んでて、寝てる時にトイレに行きたくなって起きてた。それがなくなり、いままでの緊張や疲れで本当によく寝れた。
挽きたてコーヒーをヒマラヤを見ながら飲む!
ヒマラヤでやりたかった事その2。
5月19日
トレッキング最終日
起きてヒマラヤ山脈を見ながら、タバコ。この景色ともお別れ。
ナムチェから飛行場のあるルクラまでにあるエベレストが見れる場所。
行きは雲があって見れなかったけど、帰りは見れた。
あの場所の近くまで行ったんだな。バイバイ、エベレスト。
そしてルクラまで歩くこと6時間。
無事、トレッキング終了。
高山病やケガなく、楽しめた。ニューバランスありがとう。
5月20日
飛行機でカトマンズまで。帰りは他の乗客いました。
カトマンズの宿で12日ぶりのシャワー。髪の毛抜ける抜ける。垢でるでる。
ただエベレストが見たいとそんな気持ちで行ったトレッキング。
本当に素晴らしい景色を見ることが出来た。エベレスト、アマダブラム、プモリ・・
ヒマラヤの山々に高地の空気。こんな世界があったんだ。自分の五感で感じたとこが自分の世界。
まだまだ自分の世界を広げていくよ。
ヒマラヤの登山やトレッキングを支えてるシェルパの写真。
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