デルタ電子(2308)は、AI工場向け電源供給事業を本格的に加速させています。
同社の鄭平(Ping Cheng)社長の見解は明確です。AI市場を取り巻く様々な議論や不透明感はあるものの、データセンター建設の勢いは衰えていません。
顧客需要は依然として堅調です。受注が予想を上回るペースで推移していることを受け、デルタ電子は2026年のAI関連売上高の目標比率を20%から25%へと引き上げました。粗利益率は約35%で推移する見通しであり、これは妥当な水準とされています。
HVDC(高圧直流送電)800Vシステムについては、第3四半期に量産が開始されるものの、今年の生産量は限定的なものにとどまる見込みです。
本格的な普及は2027年になると予想されています。現時点では依然として400Vシステムが市場の主流ですが、同社は来年、タイに3つの新工場を建設するほか、海外にさらに1拠点を設ける計画です。
米国の主要クラウド事業者4社の投資計画は、AIインフラの成長が2027年も続くことを裏付けています。鄭社長は、「一度AIアプリケーションが導入されれば、もう後戻りはできない」と総括しています。
電気自動車(EV)関連については、長期的なトレンドは構造的なものとして維持されているものの、現時点では明確な回復の兆しは見られません。
ビルオートメーション事業は上半期、メモリ部品の供給遅延の影響を受けましたが、セカンドソース(代替調達先)の確保により、状況は正常化に向かう見込みです。
AI分野では、チップだけでなくエネルギーも不足しています。そしてデルタ電子は、まさにその課題解決の中核を担う位置に自らを据えています。
















