マルチパラダイムデザインの立場からは、正の可変性は好ましい設計の形態だといえる。正の可変性を示す場合には、フォーマリズム(formalism, 形式手法)で設計をサポートできることが多い。例えば、継承に正の可変性を導入するときには、Liskov置換原則(Liskov substitutability principle)を用いることができる。しかし、負の可変性に対しても、マルチパラダイムデサインのアイディアを適切に組み込むことができる。その際には、「キャンセルを伴う継承」などの既存技術を使うことになる。この課題の場合の最も直截的なアプローチは、負の可変性に沿ってドメインをサブドメインに切り分けることである。これよりも上級の技法を使えば、#ifdefを適切に使うことを始めとして、6.11 節などで説明する汎用解を導くことも可能である。
ジェームズ・コプリエン, 「マルチパラダイムデサイン」, ピアソン・エデュケーション, 2001, (Multi-Paradigm Design for C++, 1998) p.76 第3章 可変性分析
















